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The largest homeless shelter in the state of Utah.

今日は私達の勉強として、ソルトレーク市内にあるホームレスの人々のためのシェルター見学に行ってきました。現在行っている設計の参考までにアポ無しで施設を訪ねたのですが、丁寧に職員の方に施設内を案内していただき、現在のSLCに置ける貧困層の現状を学ぶことができました。

施設はソルトレークのダウンタウンに位置し、かつての銀行の建物が改装されていました。重圧な外観と、施設のエントランス付近にはいつも施設利用者が数人はたむろしていたので、これまでは内部を垣間みることもありまでんでした。ただ、意外にいざ玄関にいっているとそこには子供から大人までが賑やかに色々話しており、遊具のある中庭、様々な情報が掲示されている壁から学校の様なイメージを受けました。

“The Road Home”と呼ばれるこの施設はユタ州最大のもので子供を含むと合計7,000名もの方が一時避難でき、職員だけでも50名程はいるそうです。大きくは「家族用シェルター」「女性単身者用シェルター」「男性単身者用シェルター」と主に3部門に分かれており、そのそれぞれを見学させて頂きました。

一番驚いた部屋は男性単身者用の一時宿泊用のドミトリーです。大部屋に2段または3段ベットが敷き詰められており、合計300床が用意されていました。ただそれでも毎晩いっぱいになり、寒さの厳しい冬はこれではとても足りないので、臨時の施設を他に作っているとのことでした。このドミトリーは毎日7時にチェックアウト、15時からチェックインを認めるというスタイルで、持ち物を施設内に預けることもできません。また、施設内での病気感染防ぐため、工場の様な大きな空気ダクトが天井中に張り巡らされていたのも強烈なインパクトでした。

また、裏手の倉庫には毎日の様にトラックで衣類、食べ物、赤ちゃん用品、などの寄付が届けれており、その仕分け作業も行われていました。掃除スタッフよりは楽な仕事のらしいですが、膨大な量でした。ここにはアメリカの寄付文化の一端を感じました。

簡単に施設を一周しただけでも、まったくこれまで知らなかった日常がここにはあり、ここで時間を費やす人たちにどんな建築的な解決策を考えることができるのか、同じ貧困層でも大自然の中のナバホ族との違い、同じシェルターでも東北で見学した仮設住宅との違いなど、考えることができました。

施設を出て近くの公園を歩いていると、ホームレスの方が芝生で寝転がっている姿を見かけました。いつもなら何気なくその姿を見かけるだけでしたが、「この時間はシェルターに入れない時間なんだな」と思い、シェルターにいけば、シャワーも寝床もあるためなのか、日本で見かけるホームレスの方々より手荷物が少なく、大体リュック一つで生活していることにも気付きました。

寄付文化にある程度は頼ることができるとはいえ、現在の経済状況では例年その人数は少しずつ上がっているそうです。全米では比較的良好な経済状況であるソルトレークでもこの状況ということは、他の大都市の状況はさらに厳しいものと考えられます。ただ単に彼らに箱(建築)を渡すだけでは、長続きのする案でもなければ、彼らが社会に戻れる案でもないのでいい解決策ではなさそうです。でも、建築に寄って被災者や貧困の方が命を守れることも確かなので、向き合っていきたい問題だと感じました。

 

 

 

 

 

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