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Sandy weekend.

今週末の予報は嵐、寒波となっています。昨日まで嘘の様に気持ちのいい美しい日々だったのに、まさか、と思っていたらやはり砂嵐とともに寒波がやってきました。

frame of pop out window

早く建具が設置完了すると嵐を横目で室内作業ができるのですが、、、砂荒らしがひどくなってくるとどこも砂まみれになってしまうので、私は完全防備の格好で作業を続けていましたが、そんな横でナバホ族の子供達はいつもと変わらぬ格好で暴風の中で思い通りにならないボール遊びを楽しんでいました。さすがです。

pop out windows from outside

作業は今週を持って実質残りが20日ほどになりました。その事実を実感させると何人かは「えっ、やばい!」と焦ってましたが、その通り、もう余分な時間はありません。議論よりもどんどん手を動かすことを優先させなければならないタイミングがやってきました。

The storm is coming!

It was so windy, sandy…It’s whiteout with sand.

Volunteer weekend

この週末は私たちの大きなスポンサーの一つである3-form社から総勢20名ほどが建築作業ボランティアとして来てくれました。この会社はSaltLakeにある建材会社で、主にガラス等をリサイクルしてポリスチレン性の半透明パネル建材をつくっている会社です。

 

DesignBuildBLUFFは毎回プロジェクとごとに倉庫で眠る在庫をいくつか譲ってもらい、学生の手でそのパネルが洗面台に、キッチンに、窓に、机に、様々な形で使わせてもらっています。

 

そんな彼らがなぜ、わざわざ車で6時間もかけ、私たちの所へボランティアに来てくれるかというと、それは、①CSR②若手の社員研修 の意味があるからなのです。3-formは地元の大企業なので、取り扱う商品のバリエーションは豊富で十分に製品についての開発がさせているのですが、そんな彼らでも、DesignBuildBLUFFで学生が行う製品の再利用の仕方にインスピレーションをうけることがあるそうなのです。

そういってもらえるのは何よりも私たちの励みになります。ただ、学生だからこそのユニークな発想を目にするのはそんなに多くはありません。こんなに道具も資材も時間もある場所ですら、「IKEAのこの照明いいね、格好いいし、安いしこれにしよう!」とそんな台詞をよく聞きます。

私たちが建設予算を低く設定している理由は2つあります。1つ目は足りない予算は積極的に寄付(主に建材)を募るように促すため。これは私たちの活動広告にもなります。2つ目は予算が無い分、すでにあるもの、re-design出来そうなものを探して工夫するように促すため。決して、安いものを探して買ってこい、といいたいのではないのですが。。。

上手く彼らを導いていきたいものです。

Lay out work.

先日の日曜日からサマータイムが終了となり、夜の時間が長くなりました。その分、日暮れが早くなったので、現場では作業時間が短縮され、早寝早起ならぬ、早初早帰となりました。

setting of handmade corner window

At a small space under the roof

plumbing work

landscape team

残り実質20日程度、私の感覚では少しペースアップをお願いしたいところですが、22人というマンパワーを駆使すればまだそこまで焦る必要はなさそうです。ただ、学生の現場作業を観ていて思うのは、段取りの悪さと決断力のなさです。

段取りの悪さ:整理整頓が出来ていない、または道具をみんなでシェアしているので、いざ作業中に道具をとりにいく、欲しい道具が準備されていない、という状況に陥ってしまいます。もちろん材料に関しても完全に材料を準備できるほどに考えるのはなかなか難し様です。

決断力のなさ:これは主にデザインに関してですが、詳細のデザイン図面が無いまま作業に入るチームが多いので、いざ現場で細部を考える場面に出くわすと、そこで議論が始まってしまいます。その議論がなかなか決着が付かず「クサイモノニハフタヲシヨウ!」となってしまうのでなかなか作業が前に進みません。

スタッフとしてどこまで口を出すか、手本がなければ学生らが上手く出来ないのは当然なので、学生の役割には手をださない方法でもっと「段取り」の手本を考えなければならないのだと思います。

 

President election

長く続いた激戦のアメリカ大統領選挙が終了しました。結果はご存知の様にオバマ大統領の勝利でしたが、最後の最後まで、ロムニー氏が逆転勝利するのな!?と思う様なRepublican 共和党 の猛攻撃でした。

選挙権もなく、インディアン居留地の砂漠にいる私たちでさえ、今回の選挙模様は耳に入ってくる程のものでした。普段はパーティー好きの20代の大学生であっても、どちらの大統領だとどういいのか、不在投票をどうやってするのか、そんな会話が1ヶ月前ほどから頻繁に話題になっていまし、ナバホ族の今回のクライアントのお父さんも、「投票にいってきたよ」と話題にする程なのです。多分この調子だと、関心がない人を探すことの方が難しそうなぐらいです。選挙速報ももちろん学生らが携帯電話で確認しているのでそれをのぞき見ながら確認できる程なのです。すばらしい関心の高さです。やはり直接投票でなくても、自分の意思を大統領に託す、という意識がそうさせるのでしょうか。

初めて大統領選をこちらで観ていて感じたことは、日本と違って選挙の街頭演説は一度も目にせず、代わりにTVCM、ラジオCM、Facebook-CMなどでの選挙活動が盛んに行われていました。各政治家が独自CMを作り、そのCMの最後に「私はロムニー氏を支持します。I prove this message.」というものです。

そして、各州が民主党か共和党のどちらになったかを確認することで地域の特色もよく見えてきました。保守派のユタはもちろんロムニー氏優勢だと思っていましたが、予想以上に完全にロムニー派でした。あまりに周りがロムニーなので、すっかりロムニーさんが勝つのかな、、と感じていた程です。

アメリカのマイノリティーに所属する私としては、オバマさんを応援していたのでうれしいものの、でもこんな大きくて多種多様の国をどうやって大きな政府でひとまとめにするのか。。前回の就任時の様に希望の象徴としてキラキラ輝くオバマ大統領、というよりは少し疲れも見える悩み多きオバマ大統領という印象を受けました。でも、Victory Speech はやっぱり迫力もあって素晴らしい演説だと感じました。

“Quidam” by cirque du soleil

結婚1周年記念の前祝いとして、この週末LAS VEGASから公演に来ている cirque du soleilのQUIDAMを見に行っていました。舞台の技術の高さと作り込まれた構成に感動してとても楽しい午後となりました!

cirque du soleilの舞台は昨年の夏にLAS VEGASを訪ねた際、”O”を観に行って、そちらがよかったので今回もいってきたのですが、Vegasの本場の巨大な会場と違って、SaltLake郊外の今回の会場はほどほどの規模ということもあり舞台と近い距離で見ることができ、より迫力を感じました。演技者の筋肉の形や息づかいまで聞こえてきそうな距離だったのです。舞台のさりげない開幕の仕方、閉幕の仕方、喜怒哀楽を上手く混ぜ合わせて飽きさせないプログラムの構成方法、観客を巻き込んでの盛り上げ方、どれもがとても考えられていて面白かったです。

特にパフォーマンスの完成度の高さは素晴らしく、プロフェッショナル意識を感じました。世界は違えど、建築デザインの世界で私たちもプロフェッショナル意識を持って仕事をしていきたいなと公演を観終えて感じました。大満足です!

 

The time with friends.

プロジェクト中はなかなかParkCityには戻れないこともあり、こちらの友人に会う機会は計画的に求めないと実現しません。でも人との出会いはやはり活力になるので、今週はだめもとで夏に知り合ったアメリカ人と日本人のご夫婦に連絡をとってみました。幸いにも時間をとって戴き夕食をご一緒することができ、やっぱりいい時間を過ごすことができました。

このご夫婦は、私たちの親よりも年配のお二人でありながら、共に現役デザイナーとして制作作業を続けていらっしゃいます。その点からも憧れる存在なのですが、今日改めて再会して、2人がお元気に活躍しているのは、常に制作へ向けて頭を使っているからなのかな、目が輝いていてるな、などその若々しさに驚いてしまいました。

目標にさせていただきたい大切な友人として、長くお付き合いをさせて頂きたいと思っています。