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Windy SKOW project day

今日は一年前の学生が行って未だ未完の”SKOW project”の現場です。丘の頂上に位置するこの現場では年中強い風が吹いていますが、今日は格段に強風でした。全てが砂まみれになりながらも一日、無事故でがんばったので、夕飯前にちょと体をおいしく暖めました!

After the good work

今日の私の仕事は左官の手直し、ストローベールで仕上げた壁の一部に横に亀裂が大きくしまっていたので、削って原因を見てみました。すると全てのクラックの原因はこの金網の端部が悪さをしていました。適切な下地処理が施されていなかったのが原因です。この場合はまだ引き渡しされていない現場なので問題があれば今のうちに直せますが、引き渡した過去の物件からも時折アフターメンテナンスの連絡が入ります。スタッフとしてドキドキしますが、でも失敗からはいつもいろいろ学ぶことがあります。

crack at the joint of metal lash

そして学生達は、去年の学生が途中で投げ出してしまった電気配線のやり直し作業です。図面と実物が一致していない上に、他人がやった仕事なので現状把握だけでも大変な作業です。クモの巣にまみれながらも床下から壁の中まで、解読作業をがんばってくれました。ありがとう!

Students struggled with understand electrical wiring and spiders.

My work outside the site.

現場には必ず一人はスタッフが付き添いますが、全員ではないので週に2度ほどはキャンパスに残って自分の時間を過ごすことが出来ます。自分の時間といっても、やることはDesignBuildBLUFFことばかりで、書類整理(レシートや予算の報告など)、たまったメールの整理、設備や道具の補修が主な内容です。

Atsushi is fixing a concrete mixer.

I’m making paster samples for current.

補修に関しては、①敷地が広大なので、部分的にひどい状態になっていてもあまりそういった箇所が目立たない。 ②様々な道具や資材を所有しているものの現場が最優先なので、自分たちのことまで手が回らない。③壊れた場合にすぐ直せる予算や、買い直す場所が近くにない。少し特殊な部品になればインターネットでの取り寄せか、車で一日をかける必要があります。④直した側から学生たちがまた壊してしまうなど、、、

自分たちの住む設備などは実はひどい有様なのです。

でも、そんな補修作業でも、普段の「監理」業務とは違い、自分自身でどう直すかdesign&build(設計施工)が出来るので気分は上々なのです。

 

structure lecture by Andy (engineer)

ここ数日、現在現場で作業をしているデンバー学生たちの教授がBLUFFを訪ねてくれています。しかも今回は構造家と一緒ということで現場にて構造の勉強会を開いてもらいました。

structure lecture by Andy (engineer)

上記の写真では今回もっとも複雑になってしまった屋根架構の説明をしています。この構造家は学生達の設計時点から指導してくれているので、プロジェクトを熟知している方なのです。

主な説明内容

:構造家としての視点、建築家としての視点の違い。相互理解の必要性

:構造を考える上で、何が変更可能で何が変更不可なのかを見極める重要性。

:窓の位置と屋根架構(梁架構)の関係。(今回は実際に窓を大きく設計したり、一番張り出しの大きな庇の足下の壁角が窓になっているために、梁の計画が複雑になってしまっています。)

:接合部分の考え方、(ピン接合を剛接合にする)

:出窓の詳細

:接合金具の正しい使い方

構造家ならではの視点に改めて気づかされ、法規に基づく指摘(検査官の様な指摘)に忘れていた大事な感覚が蘇ってきました。ネイティブアメリカンの居留地では建設法規もありませんし、学生の自力建設ということで細かい部分をかなり疎かにしていた自分に気がつきました。私の心の中で、(まあ、こんなものでいいでしょ)という考えが根を張っていたことに気付き、反省した一日となりました。

Against the backg

ここでは青空を背景にするだけで、なんだか特別な意味を持つものに見えてきます。

turn of the light

to our house!

Happy weekend of DBB.

来年の学生がBluffにやってきて、次のプロジェクトのプレゼンをしてくれました。

listen the presentation of next project

next project model ‘east entrance’

plan (inside 756 sqft, roof 900 sqft)

特徴となるのは、壁の構造です。断熱材として藁(ストローベール)を利用することを考えており、その分壁厚は通常の4倍ほどになります。壁厚が増すということは、日本では居住面積も減ってしまうので嫌われる所ですが、ここでは大きさは自由なので問題ではありません。いかにお金をかけずにいいものを作るか、そこが重要になるのでこういったアイディアもでてきます。コルビュジェのロンシャン教会の様に、壁厚を活かしたデザインができるといいなと考えています。

weekend night party!

そして恒例の週末パーティーがやてきました。毎回パーティーの旅にテーマを決める今回の学生たちですが、今宵のテーマはメキシカン、みんな麦わら帽子に口髭という出立ちです。バーボンの大ボトルが空になるころ、ダンスパーティーが始まり多いに盛り上がりました。

Behind the roof work

屋根チーム以外の仕事を紹介します。

making exp joint

まずはコンクリート壁チーム、全て完了したと思っていたのですが、よく見てみると窓枠周辺にわずかなヒビが、、今後屋根を架け、重量がかかる前に目地を入れることにしました。

interior frame work

こちらでは、内装の枠組を作っています。間仕切りの位置が見え始めたことで内装の様子も明確になってきました。

electrical line

そして外構では、主電源ケーブル埋設用の溝掘削です。およそ2’の深さを掘りました。原則では、水と電源のケーブルの交差は禁止されているのですが、ここの現場ではどうしても交差せずにはいられません。排水管は約4’の深さなので、1’以上のギャップがあるということで大丈夫ということになりました。早く通電して、ジェネレーターの運転がなくなることを期待しています。ジェネレーターはとてもガソリン代がかかり、そして騒音もすごいのです。