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First presentation for Ellen from the students.

今日はいよいよアイディアをお施主さんであるエリンさんに初めて披露します。16人の学生のアイディアを3案にまとめて、それぞれの案の模型を作りエリンさんの意見を伺います。

Meeitng at the inside of Hogan.

プレゼン会場となったのはいつもは儀式等で使われるナバホ族伝統の木と土で出来た小屋「ホーガン」です。朝日の方角に向けられた入口(玄関はどの家も必ず「西」と決まっています。)から入り室内では時計周りに移動するのがホーガンでのきまりです。

Students are explaining 3 idea for Ellen (client) .

Family meeting  started about the new house.

学生の3案はどれも過酷な外部の自然環境のなかでどう快適に住まうか、ということを中心に据えていました。ここでは砂漠の中にポツン、ポツンと家が点在し、時折発生する砂嵐は日本人の想像を遥かに超える迫力なのです。

ただ、夏は涼しく快適に、冬は暖かく、自力建設が出来る規模とシンプルさ、などなどを求めていくと、結局伝統的な平面構成、南側に大きなテラスを持つアメリカ西部でよく見られるバンガロー小屋の様なアイディアにまとまっていってしまう様です。

その結果、スタッフとして見ていてわくわくする様なアイディアが見当たらなかったのが残念ですが、それは今後のアイディアを掘り下げていく中で見えてくることに期待です。奇を衒ったアイディアが見たいわけではなく、学生ならではの工夫を感じたいと思っているので、良く目を凝らして発見していきたいと考えています。

学生たちのプレゼンを受けて、Ellenさんは大感激の様でした。もうすっかり引っ越し気分で新居にてあれやこれやと想像を膨らましている様です。その姿が学生たちの励みになり、一ヶ月後の最終案へとチームがまとまるといいなと考えています。

How to organize a workshop with students ?

この週末だけ2度目となるブラフ訪問を行っている学生に左官ワークショップを行いました。

petit plaster workshop with students

デザイン中の彼らは大学ではもちろん、BLUFFでも過去のプロジェクトを訪ねたり、ミーティングをしたりで実際に手を動かす作業がありません。そこで気分転換と親睦をかねて泥遊びを行いました。ワークショップを行うには実は用意も片付けも自分でやるより倍の時間が掛かってしまうのですが、ワークショップを行うと学生との距離が縮まったり、どの学生がどんな性格なのかを把握するにはとても有効な手段です。

これまでいくつかのワークショップを行ってその中で得た教訓と、先日参加したアリゾナの左官ワークショップを参考にして、こんなプログラムでやってみました。

作業内容(敷地内にあるボロボロのストローベール小屋を修復)

1、ストローベールについて (10分)

構造:耐震壁の場合、木造構造にinfillする場合を写真を使って説明

利点:断熱性、自然の素材、誰でも参加することの出来る施行性

2、素材と道具について(10分)

土、わら、鏝について。鏝は木鏝と金属鏝の違い。金属鏝の種類の説明。

3、実践(2チーム制)(1時間)

チーム1:2人一組になって手による壁の塗り付けと木鏝で表面をならす作業。

チーム2:一人一つ鏝と鏝板を持って、道具の使い方の練習。残り時間でふるい作業と、材料をこねる作業。

4、片付け(15分)

反省点:実践編では参加者に手本を見せて、目指す作業を明快にして作業をしてもらうべきでした。参加者まちまちで一つの壁を仕上げていくので、どうしても虫喰い状態になってしまい、その後の手直し作業が大変な他、目指すべき目標を明快にした方が参加者にも勉強になると思いました。

Fun job site with Bill & Athena

今週はプロジェクトのオフweekで本来なら家のあるParkCityに戻る所でしたが、この小さな町”BLUFF”に再びBill& Athenaが仕事でくるというので、2人と仕事ができるという奇跡的なチャンスを逃す訳には行かず、BLUFFに滞在し続けることにしました。

preparation for exterior finish

現場は昨年から時折お邪魔させて頂いていたBob&Sandyさんのお宅。ユタ州で1,000sfftの規模を超える構造壁としてのストローベールとしては第一号の住宅だそうです。ストローベールを積み終わるころから見てきましたが、ついに今回の外壁の左官作業を終えると引っ越し準備の目処がついてくることになりそうです。

ちなみに、この住宅の左官作業には施主であるBonさん、Sandyさんは常に参加しています。一緒に材料を準備して壁に塗って、、、自分の家がどんな素材でどういう人たちの手で出来上がっていっているのか、それを把握しながら進めていける現場ってどんなに幸せで楽しいだろうと思いました。もちろんお施主さん自ら作業に参加することで住宅に対する愛着もひときわなので、大切に使われる家も幸せに違いありません。こういう現場はなんだかいい雰囲気が漂っています。

 

Bluff Festival

日本も秋祭りの時期になってきたこの頃、ブラフでもお祭りがありました。ここでのメインは「ロデオ」です!

Cowboys!

このロディオ大会は今回が初めての見学となりましたが、規模が手軽なこともあり、相当間近でそれぞれの馬や牛を見ることが出来、相当な臨場感を持って楽しむことが出来ました。また日本とは違い、娯楽が乏しいこの場所ではこういったお祭りは貴重な娯楽となるようで、みんな遠くから集まり、深夜まで踊りと音楽が鳴り響いており、その輪にはまだベビーカーの幼児の姿も見られました。家族総出で今晩は特別な日となっているのです。

Cowboy,Cowgirlの出立ちは皆さんとても格好が良く、目付きにも力がこもっていて、姿は置は違えど、いにしえの誇り高いナバホ族の面影が感じられたことも大きな気付きでした。

Merci, Hugo. Bon voyage!

型枠の移設も終わり、第2セッションの締めくくりとして晴れ渡る空の下コンクリート打設を行いました。

It’s a nice day for pouring concrete. 

At the top of the wall

sand shifting team

Hard work under clear sky

Almost goal !

この週末は2年末にフランスで土(版築)の勉強をしているHugo君がわざわざフランスから私たちを訪ねてきてくれて作業まで手伝ってくれました。見学だけではなく、作業に参加できたことを彼はとても喜んでくれましたが、私たちにとても大きな助けとなりました。

Merci, Hugo. Bon voyage.

wild horses are running by us.

 

Concrete frame work

前回コンクリート壁について書きましたが、今回はその型枠作業をご紹介します。私たちにとってコンクリート構造が他構造よりコストも時間も割高になってしまう大きな原因がこの型枠作業です。

今回は幸いにも型枠用の材料を地元企業さんから貸していただいたのでかなり助かりました。ただ、今更ですが、パネルにはジョイント金具用の穴をいくつもあけてしまったので、返すときに問題にならないか確かめる必要があります。。

setting form panel

今回のコンクリート壁は3層構造で、全体12インチの厚みの壁の真中に断熱材があり、コンクリート壁で断熱材をサンドイッチにしている様になっています。断熱材があることで配筋作業を初め全ての施行し難く、時間が予想以上に掛かってしまっています。断熱材の配置には私は疑問があるものの、コロラド大学のエンジニアがそう決定したからには私たちには従うしかなく、その実現の方法に頭を使うしかありません。

Maggi is setting wire mesh for 3″ side wall.

a view of form work from inside. We can climb it !

The other side.

(施行内容)

6”コンクリート壁:鉄筋#3を縦横2’間隔で配置。角部分には90度に曲げた配筋を追加して補強。

3”コンクリート壁:4’間隔で配置していた差筋(L=1’)にそってchiken wireを設置。

2つのコンクリート壁のジョイント:U字型の鉄筋を作り、その鉄筋が断熱材を貫通する様に配置して、両壁の鉄筋、メッシュをそこに結束する。フォームに開けた穴が大きいので断熱材を注入して隙間を塞ぐ。(ヒートブリッジ防止)

窓枠周辺:鉄筋#4を4重配置。90度に鉄筋を曲げた部分は斜め筋を追加して補強する。(窓枠部分の打設時には、雨仕舞のため小口に角度をつけて仕上げる。)

ジョインと金具を縦横16”の間隔で設置。その金具に合わせて型枠パネルを設置。金具を固定して準備完了!