First presentation for Ellen from the students.
今日はいよいよアイディアをお施主さんであるエリンさんに初めて披露します。16人の学生のアイディアを3案にまとめて、それぞれの案の模型を作りエリンさんの意見を伺います。
プレゼン会場となったのはいつもは儀式等で使われるナバホ族伝統の木と土で出来た小屋「ホーガン」です。朝日の方角に向けられた入口(玄関はどの家も必ず「西」と決まっています。)から入り室内では時計周りに移動するのがホーガンでのきまりです。
学生の3案はどれも過酷な外部の自然環境のなかでどう快適に住まうか、ということを中心に据えていました。ここでは砂漠の中にポツン、ポツンと家が点在し、時折発生する砂嵐は日本人の想像を遥かに超える迫力なのです。
ただ、夏は涼しく快適に、冬は暖かく、自力建設が出来る規模とシンプルさ、などなどを求めていくと、結局伝統的な平面構成、南側に大きなテラスを持つアメリカ西部でよく見られるバンガロー小屋の様なアイディアにまとまっていってしまう様です。
その結果、スタッフとして見ていてわくわくする様なアイディアが見当たらなかったのが残念ですが、それは今後のアイディアを掘り下げていく中で見えてくることに期待です。奇を衒ったアイディアが見たいわけではなく、学生ならではの工夫を感じたいと思っているので、良く目を凝らして発見していきたいと考えています。
学生たちのプレゼンを受けて、Ellenさんは大感激の様でした。もうすっかり引っ越し気分で新居にてあれやこれやと想像を膨らましている様です。その姿が学生たちの励みになり、一ヶ月後の最終案へとチームがまとまるといいなと考えています。