Language

First site work and the clients.

初日の現場作業が開始されました。今回の現場は敷地内にすでにクライアントが居住しているので、まずは挨拶から。70歳弱の今回クライアント夫婦は普段はナバホ語しか使用しておらず、私たちに対して多くを語ろうとはしてくれません。(でも実際には、過去の強制白人文化統一制度の影響か、ある程度の英語は話すことができます。)配管工としてこれまでにも何度も私たちのプロジェクトを助けてくれている息子さんを通して主なコミュニケーションを取ってきましたが、今後数ヶ月の間になんとか心を開いてもらわない限りは、せっかく快適な家をプレゼントしたとしても、現在のトレーラー生活から移動してくれない可能性もあります。(事実過去には、引っ越しをしてもらえなかったプロジェクトもあります。)

私たち日本人には分かり難いのですが、そこにはアメリカならではの歴史、BIA(インディアン管理局)による無神経な政策により未だに白人文化を憎むインディアンは多いのです。

そんな背景にどれだけの学生が気付いているかは分かりませんが、今日、初日の作業が開始されました。

FIrst work at the site.

Survey the site.

We moved one barn,too!

 

Digging Time!

Safety lecture for tools.

本日は安全講習を行いました。ここ1年ほどは大きな怪我は幸い発生しませんでしたが、学生に説明しながら如何に怖い道具達と日々作業しているのかを再認識してしまいました。素人ながらも構造材の加工には本格的な道具が必要になりますし、作業に慣れていない時は周囲の状況が見えなかったり、慣れてくる頃には自分のスキルへのおごりが出てきてきます。恐ろしい例をあげればきりがありません。スタッフの私たちも我が身をふりかえらなければなりません。

私からみればアメリカの道具はどれも大きく重く、扱うのにまず力が必要です。アメリカ人の女性が力持ちとはいえ、女性が工具を使いなれていないのは日本もアメリカも同様です。男子学生は溶接やら、トレイラーの運転やら、どこで覚えるのか様々な技術を身につけている場合がありますが、女子はドリルを使ったこともなく、そういった男女差は日本と同じです。

safety lecture for dairy tools.

Lecture for how use table saw.I hate this dangerous tool.

How tow the trailer?

OUR MISSION IN BLUFF

ユタ大学院生のBluffでの生活が始まりました。今回の人数は12人、例年では最も少人数で行われます。(プログラム参加費の費用負担が増額したことが影響されると思いますが、自分たちが行ったデザインセッションの内容に不備があったのかもしれません。。。どちらにしても原因を追求する必要がありそうです。)

学生は少人数ですが、スタッフは増員されました。私たち2人が常駐のスタッフとしてBluffに滞在することになったからです。ATSUSHIはプロジェクト全体のマネージメント、特にデザイン分野に特化したマネージメントと、Bluffでのデジタル環境の整備を請負います。私はスケジュールと予算の管理を請負います。(責任ある分野を任されワクワクしています。)

これまでは少ないスタッフで20人ほどの学生をマネージメントしなければならず、学期を通じて怪我がなければ御の字、予算やスケジュールは十分な計画もなく、まして施行図の詳細図の蓄積などまでには手が回っていない状況でした。私たち2人が参加することで、関係者のストレスを軽減して、これまでのDesignBuildBLUFFの経験の蓄積、学生の指導、を実現することが今回自分達に課した課題です。

日本で企業勤務していたころは、合理性を追求するよりも、もっとクリエイティブな仕事がしたい!と願っていましたが、いざ自由にクリエイティブできる場に身を置くと、ここでは驚くほど非合理的なことばかりでした。日本の大企業の合理性は洗練されたものだったのだ!と改めて気付きました。ある程度の合理性を兼ね備えたクリエイティブな場を作ることが当分の目標になりそうです。イイトコドリ(良い所取り)!

I've never seen like this clean shop!

今日の学生との初仕事は廃棄物をダンプしにいくことでした。砂漠のど真ん中に何でもかんでも土に埋めて隠してしまうという広大な廃棄物埋め立て場がありました。ゴミの分別無しに何でも捨ててしまうことがあります。アメリカではゴミ分別意識がずいぶん遅れているので、いつもあきれてしまいますがこの広大な廃棄物埋め立て場を前にすると、彼らにその意識が芽生えないもの理解できました。

Trush site on desert.

Who cut the birthday cake?

今日は友人の誕生日、ソルトレイクのレストランで集まって夕食を楽しみました。これまでにもいくつかの誕生パーティーに参加してきましたが、日本とアメリカでの誕生日の祝い方にはいくつかの違いがあります。

1:20歳ではなく21歳の誕生日が大事。

こちらではどこに飲みにいってもIDの提示が求められます。21歳から飲酒解禁となるかれらにとって、21歳の誕生日にどこで何を飲むか、これは重要な思い出になります。日本では成人式の時期ですがここでは20歳に特別なお祝いをすることはありません。

2:誕生日を迎えた本人がホスト役。

日本では主役は座って、お祝いして「もらう」のが一般的ですが、こちらでは主役が自ら動いてホストとなります。ケーキを人数分にカットしてみんなに配るのは主役の大事な役目です。

3:いくつになっても誕生日は大切な日。

日本では「いい年して祝うほどの。。」となりがちですが、こちらでは男女不問、いくつになっても小さなプレゼントで大事な人をお祝いするのは当然です。

家族と友人に囲まれた誕生日、これは万国共通いいものです。

Happy Birthday!

ちなみに、こちらではレストランにケーキやワインなどを持ちこみするのは一般的です。安くあがって楽しいパーティー、レストランのキャパシティーも広いのです!

 

KUROMAME with DUTCH-OVEN

このお正月、初めて一人でおせち料理に挑戦しました。「黒豆」と「田作り」この2品は外せないと意気込んで大晦日に仕事の合間を作り、黒豆は満足の仕上がりに、たつくりはちょっと焦げてしまいました。周囲にお正月の雰囲気は全くありませんが、食べ物だけは、黒豆、たつくり、お煮染、お雑煮、焼き餅、和菓子に抹茶、をパクパくと、すっかりお正月です。

そして、人気の黒豆は5合分(500g)、本日完食しました!そしてこの黒豆の成功の秘訣には、アメリカ文化と日本文化の融合とでもいうのか、黒豆をダッチオーブンで焚くという方法が効いたと思います。このダッチオーブンの鉄分が黒豆をふっくらとした美しい黒に仕上げてくれたのだと思います。

ダッチオーブンは普段から本当に重宝していますが、また新たな使い道を発見しました。

kuromame with dutch oven

Beautiful Japanese envelope

年末に私たちの家族からお正月食品がたくさん送られてきました。お餅をはじめ、おそば、黒豆、たつくり、などなど、そしてたくさんのお菓子も。その中で今回は特にきれいな包装だなあ、と感心してしまった2つを披露します。

アメリカ文化では包装はあくまでもただの包み、そこに美意識を感じたことはありません。ある店でクリスマス用の包装をお願いしたときには、みるも無惨な姿にくるまれてべたべたとセロファンテープを張られてしまったこともあります。それもそのはずで、彼らは貰ったプレゼントはその場でビリビリと破いてしまうので、きれいに包装されていては逆に手間がかかってしまうのです。

ただ、そんなアメリカ人にも少し気を利かせた包装で何かをプレゼントすると、とてもきれいだと驚かれて感心されることがしばしばあります。ちょっとしたサプライズを提供したことになるのでしょう。過剰包装は嫌いですが、このちょっと気の利いた「包装」を通してアメリカ人に自分をブランディングするということも可能だなと考えさせられる日本の美しい包装でした。いただきます!

Beautiful Japanese envelope 01

 

Beautiful Japanese envelope 02