Language

roll-roll chair納品。25歳が初めた家具屋さん

 

今回話しを持ちかけてくれたDaniel君はまだ若干25歳。友人と組んで2人で今回の家具ビジネスを開始したのですが、 最初のお店としては私達の予想を大きく上回る店構えでした。Denverの中でもこの立地は高級ショッピング街という位置づけで、歩いて散策するのに楽しい町並みの中にこのお店は位置します。中に置いてある作品も彼らが全米中に声をかけた35人程のデザイナーの作品でおしゃれに飾られていました。古い車や自転車から出来た家具、食器で出来た小物、とても楽しいお店です。

私達の作品はちょっと異色を放っていましたが、お店のバリエーションを広げたという意味で役に立ってくれればと思っています。そして出来ればいい人に購入してもらいたいと願っています。

日本では若者が大学を卒業してすぐに友人と事業を興す、ましてや芸術に近い分野の事業を始める、というのはまだまだ一般的ではないと思います。この違いはアメリカの日本の教育の違いなのか、価値観の違いなのか、資産の違いなのか、何か違うのか考えさせられる旅行になりました。

予想以上の立地条件と店構えです。

かわいらしい うしろすがた

shopの床材には100年以上前のpine材が使われ、とてもいい雰囲気にまとまっています。

無事納品完了!

 

 

 

roll-roll chair

以前にDesignbuildBLUFFに参加した学生が、この3月にコロラド州のDenverで家具屋を始めることになりました。店の主流品はre-make furnitureです。昨年末に私達が建設破材を使って作ったスキーリフトをre-makeしたことを知って「何かfankyな椅子を作ってくれ」との注文が入りました。

暫く構想を練っていましたが、ユタ大学構内のリサイクルショップで古くなったテニスネットが格安で売られているのを発見し、今回の椅子はテニスネットと古着を使って製作することになりました。名付けて「roll-roll chair」です。

BLUFFの作業場で仕事が終わった夜にこそっと椅子の製作を繰り返していましたが、ついに完成へ向けての組み立ての夜となりました。

tennis net に古着を巻いていきます。

designbuildBLUFFの仕事が終わった後、こそっとbathhouseでの残業がはじまりました。

完成した roll-roll chair。BLUFFでの評判は上々?です。

横から見た「うねうね具合」が思った以上に奇麗に出ました。

「想い出のある洋服を椅子に」ということで、今脱いだ服だって椅子に出来てしまいます!

果たして納品先のお店の求めたものに合致するのか心配ですが、明日が納品です。

bath house 解禁!

bath house も内装作業に入りました。BLUFFはすでに春が訪れたため配管凍結の心配もなくなり、屋外のこの施設が活躍する時期を迎えました。一刻も早く配管を終わらせ、部分的に使用スタートしなければいけません。

幸いなことにBLUFFの私達の敷地内には過去数年にわたって蓄積された様々なガラクタが散在しているので、敷地内を一回りすると、「工夫すれば何か出来そうだ」というものが見つかります。今回もそういった素材を使ってsinkを作ってみました。

またシャワールームにおいては、こちらは下足文化なのでそのままではすぐに排水管が砂で埋まる可能性があります。これを少しでも防ぐため靴を脱がせる雰囲気を作ることにしました。今回は段差と仕上げを変えることで対応してみました。効果があるのか暫く様子を見てみます。

sink 設置準備1 

sink 設置準備2

シンプルで格好のいいsinkが出来ました。

シャワールーム床もデッキ仕上げに変更にしました。

周りの赤の土壁と合わせてcherry wood仕上げにしました。

内装準備がスタート


学生のプロジェクトは一箱目のプレハブについては内装に差し掛かり始めました。作業場ではインテリアの意匠に向けて様々な素材でサンプルが作られていました。

今回はプレハブということもあり、箱の構造は工夫が足りないので、どれだけ面白いアイディアが内装で使われるか、または完成度が勝負のポイントになると思います。さて、どうなるのでしょうか。

配線、配管も開始され建具も設置されました。

プレハブの箱の中に住設機器が設置されていきます。

辺りに転がっている岩で出来たベンチ

 

今の自分について考えさせられます。

東日本大震災について。

アメリカでも本当に多くの方が心を痛めており、多くの方に日本人である私達に暖かい言葉をかけてもらっています。被災者の方々がつらい日々を送っている中、私は遠く離れた場所で普段の生活を送っています。そのことが幸せなんだと再認識する一方、何も出来ない自分たちの力不足を感じる日々です。

今直ぐ出来る支援は限られてしまいますが、デザインや建築を通して近い将来必ず役に立てるように、常に考えて生きていこうと思っています。頑張れ日本。

明けない夜はない、そんな気持ちで撮った朝日の写真です。

土壁bathhouse

bathhouseのために毎日のようにコツコツ塗ってきた左官作業も今日でようやく区切りとなりそうです。素人ながらも毎日のように作業を行う中で少しずつ左官作業のコツがわかってきた手ごたえを感じました。

ペンキやパネルで仕上げるより数倍の手間を必要としましたが、その価値のある空間が出来たと思います。Bluffの砂漠の土色で空間が締まって見えます。

毎日の様に何かと左官作業を続けてきましたが、これで当分の間は塗り納めとなる予定です。

半年ぶりで養生をとると周囲からたくさん光が入り込んできました。