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California corner

アメリカの壁は2×4を多様してバンバン建てられていくとは知っていましたが、本当にそのスピードはすごいものでした。その速さはまったく現場経験のない学生でも一日で壁の骨格がほとんど完成してしまうほどです。

壁が上がってきました。

壁ができました。

コンクリートスラブを打設しているときに短い鉄筋を差して行きましたが、私はてっきり壁の設置時に溶接などが行われるのかと思っていましたが、足元はボルトで固定されるだけなのですね。鉄筋の位置を図って壁パネルの足元にドリルで穴をあけるだけなので、壁が立つものとても早いです。

ちなみに壁の両端をL字にして少ない材料で強度を上げる収まりのことを「California corner」と呼ぶらしく、今日は一日中「California corner」とうい単語ばかりが耳に入ってきました。

ボルトで締めて壁設置完了です。

どんどん壁が立って行きます。

ストロベール部分も壁の進捗に合わせてベール部分と2×4の固定が行われました。力任せにベールにどんどんネジをさして行きますが・・・なかなかまっすぐにささらず悪戦苦闘。次回チャンスがあればもっとスマートな方法を考えなければと反省しました。

ネジの頭が見当たらない・・・

作業終了時になりました。どんどん家らしくなっていく現場で記念撮影を行いました。夜の霜に備えてストローベールも養生されます。基礎工事のころに配管位置など示すのに使ったフラッグを使ってかわいらしく養生されました。

記念撮影

旗に守られるストローベール

スラブ打設完了!ストローベール設置完了!

天気に恵まれた日は作業も捗ります。今日はスラブ打設の完了に加えて、ストローベールも設置完了しました。目に見える成果がたくさんあった日だけあってみんなの気分も盛り上がります。

ストローベールの組み立てが進みます。

ストローベールの組み立てでは、半端なサイズとして調整が必要になるベール縛り直しが重要になってきます。ここでは普段から馬を飼育したり、狩猟をするというジェフが大活躍。狩猟で使うという縄の縛り方を教わりました。

縄の縛り方を教えるジェフ

ストローベールとともにみんなの気分も上がっています。

ストローベールソファ

ストローベールと犬のボブ

ストローベールと人間のボブ

そしていよいよ本日の作業も完成が見えてきました。

スラブ打設も完了間近!

ストローベールの組み立ても完成間近!

今日は美味しいビールが飲めそうです。

ホースが詰まった・・

朝の冷え込みはまだ氷点下です。今朝も朝からコンクリート打設を開始しようと準備をしていたら、肝心の水が出てきません・・・。ホースの中に残った水がすべて凍ってしまっていたのでした。日中の日差しの強さに騙され、ついうっかりしていました。凍った氷を砕くため約10Mほどあるホースにみんなが集まってハンマーでホースを叩く姿はなかなか面白かったです。ただ結局上手くはいかずに、10Mのホースはどんどん切られて、0.5Mほどになったところでようやく水が出てきました。明日からは気をつけます。

みんなにたたかれるホース

水も出る様になったところで、スラブ打ちも順調に開始されました。

スラブ打設をするハンク先生と学生

そして、ストローベール作業も順調に進みます。まずは基礎固めから。余っていた資材の軽量コンクリートと防水シートで基壇を作ります。

モルタルのためにふるいを使います。豪快・・・

ベールの基礎となる軽量ブロック

基礎とベールの間に防水シートを設置します。

初ストローベール!

順調に作業が進みみんな笑顔です。

板金屋さん

まずは以前までの作業で完成させておいた土台を完成させます。凍結防止のスタイロを保護するためにそのうえから板金を張っていきます。

この板金は企業からの寄付の一つで、スクラップになるものを譲り受け、それらを加工して組み立てました。

スクラップのスチールをみんなで加工

大活躍の板金織り機。始めてみた機械です。

スタイロを保護していきます。

その横では、引き続きスラブの残りの打設が始まりました。ひたすらスコップで材料をミキサーに入れて一輪車で運び続けます。かなりの重労働ですがコンクリ打設なので途中で止まることもなくみんな頑張りました。今日は200ft2が目標です。

スラブ打ちも再開しました。

重労働でもまだまだ元気。笑顔です。

上がってきた水分に夕日がきれいに反射しています。

作業再開!

2週間ぶりの作業が開始されました。今回の作業TRIPではスラブのコンクリ打設完成はもちろんですが、ストローベールハウスの建て方がメインになりそうです。早速ストローベールチームの一員として、今日は隣のコロラド州にある『Cortez』という町までストローベールの買い出しに行くことになりました。

久々の朝のミーティング。チームごとに分かれて詳細を確認しました。

『Cortez』までの途中の車窓からは、ナバホ族にとって神聖な場所の一つである『シップ・ロック』が見えました。荒野の一つだけ突き出た岩が遠くから見ると大海原を行く帆船に見えるからこの様に呼ばれているようです。

Cortezまでの車窓から。シップロックが見える。

『Cortez』に到着です。いざストローベールをトラックに積み込みます。干し草のいい香りがするものの、全身が藁まみれ。みんなでチクチクすると騒ぐことになりました。子供のころハイジの「藁のベット」にあこがれましたが、とてもこれでは寝れないな、と分かりました。

藁をトラックに積み込みます。

みんな藁まみれです。

パークシティーの朝靄

ブラフ以外の宿泊施設はパークシティーにあるハンク先生の家のゲストルームを使わせてもらっています。ソルトレイク冬季オリンピックではスキーの会場にもなった町だけあってこの時期の積もる雪はすべてパウダースノー。

冷え込みが厳しくなる夜にはダイヤモンドダストも見れますが、部屋から見る朝靄もきれいです。日の出が日本よりも遅いので朝の7時半ごろでもこんな景色が見れます。

パークシティの朝焼け

パークシティーの朝焼け