Back to the site.The second session starts!
第2セッションとして再びBluffに戻りました。
第一週目はただ指示を待つ学生の姿も見かけましたが、すでに少しずつ変わってきた様です。主体性を持って作業を進めてくれるので、作業がじゃんじゃん進んでいきます。十分な作業量を準備するのが大変です…。
第2セッションとして再びBluffに戻りました。
第一週目はただ指示を待つ学生の姿も見かけましたが、すでに少しずつ変わってきた様です。主体性を持って作業を進めてくれるので、作業がじゃんじゃん進んでいきます。十分な作業量を準備するのが大変です…。
最初のセッションが終了しようとしています。天候に恵まれ続けたこの2週間でしたが、最後となる今日は朝から厚い雲に覆われてスタートし、ようやく1月らしい雪となりました。
今回の学生達は平均24歳位で例年より若く、昨年のデザイン期間も、ずいぶん静かでシャイだなと感じていましたが、この2週間で随分仲良くなった様に見えます。人数が12人と少なくチームとしてのサイズが適当なことも影響しているかもしれません。おそらく今後数ヶ月の間に大きな喧嘩も生じると思いますがそれも楽しみです。
自信の反省としては、スケジュール、予算ともに希望していただけの管理と情報共有がみんなと出来たことは満足しています。ただ材料納品が遅れているために学生達に存分に作業を用意してあげることが出来なかったのが残念です。1週間後の第二セッションまでに調整しなければならないことがたくさん出て来そうです。
以前の未完プロジェクトでの作業を行いました。完了間際のプロジェクトですが、小さな作業が山の様に残されています。。
私たちの担当は主にシンクとトイレの設置、設備工の作業です。日本の建設現場では「電気設備」と「建築」は区別され、同じ現場にいても「電気設備」の作業詳細は私にとっては分かり難い分野でした。ただ、ここは「Designbuild」の場、本当に大切な所以外は自分たちで施工しなければなりません。今日は配管作業について新しいことを学ぶことができました。
今日新たに友達になった道具たち。
左から「ネジ接合部分に巻きく牛乳の膜のようなテープ」、「排水ジョインと部分に詰め込む気持ちのいい粘土」「切り口がきれいな銅管カッター」。電気設備作業は馴染みのない道具がたくさん並んで楽しいです。
ただ、未熟は私はそんな道具に囲まれながらも不器用に悪戦苦闘していました。
ここ数日は現場外でバタバタしており、一週間ぶりの現場となりました!今日は朝からウキウキです。
久々の現場は思ったより進捗しており、現場の整理されておりいい状態でした。今日の主な作業はコンクリートブロック積です。今回は半円状の平面を持った住宅を設計しており、その円周部分をブロック礎石造で計画しています。私たちの頼れる施工指導者のCraigさんはこの「ブロック積」を得意としており、このところは彼の活躍場面が多く、活き活きと働いているように見えます。学生と一緒になり彼から細かいコツ(水糸の固定道具、16インチを基準とするアメリカのブロッグ寸法、モルタルの塗り方、鉄筋の便利な曲げ方など)を学びました。
ただ、発注済みの構造材が届いていないため、天候には恵まれているものの学生を120%動かすことができません。すぐに作業量が不足してしまうのです。一日中(もったいないな)と思いながら働いていました。材料が届くまではこんな日々がしばらく続きそうです。
Bluffでは共同生活、一人になれる時間は皆無で、夕飯はその日の当番の学生が作る夕食を共に食べ、毎日おいしくBeer を頂いています。現場作業をしているはずが、労働を口実に毎日どうも食べ過ぎ、飲み過ぎになりつつあります。
そこで運動を兼ねて、今朝は早起きして誰もいないBLUFFを楽しむことにしました。冷たくて、静かで、一人の朝は頭が冴えます。野うさぎが朝のあいさつにやってきました。
今年の現場は緩やかな斜面地で、建物の外周部分は盛土する計画ということもあり、Backhoe (ショベル機)の助けを借りました。例年では最初の1週間丸っとショベル作業になるところですが、お陰で僅か一日で基礎工事準備が完了しました。
学生にこんなに楽をさせてもいいものか、機械のレンタル費を他にまわした方が良かったのか、でもその分の時間を完成度を上げるために使えるなら今後もこの手を使うべきか、このお金と時間の使い方も今回のプロジェクト完了時に要検討内容となりそうです。
年に一度のBalloon Festival がBLUFFの町にやってきました。インディアン居留地の大自然を鳥の目線で眺められるということもあって、気球業界ではかなりの大規模のお祭りがここBLUFFで毎年行われます。2年前にも参加してあまりの景色に感動したため、今年は引率者という名目で学生と一緒に再び参加してきました。
サーフィンと同じで早朝の無風状態を理想とするため、このスポーツの朝は夜明けとともに始まります。ほぼ無風!絶好のコンディションで準備スタートとなりました。気球を運んだり、片付けるお手伝いをする代わりに、30分ほどの空中遊泳に参加させてもらいます。
気球を保有しているみなさんはほぼリタイヤされて時間とお金のある中高年の方々です。全米中と気球ともに旅行できる大きなトレイラーに、気球の器具一式。どれもこれもかさ張り、重いものですが、若者作業のように力任せで道具を扱うことはありません。少ない力で要領良くセッティングだって収納だって行われてきます。見習わなければなりません。
なんという美しい景色でしょう。空を泳いでいるようです。再び感動!
初日の現場作業が開始されました。今回の現場は敷地内にすでにクライアントが居住しているので、まずは挨拶から。70歳弱の今回クライアント夫婦は普段はナバホ語しか使用しておらず、私たちに対して多くを語ろうとはしてくれません。(でも実際には、過去の強制白人文化統一制度の影響か、ある程度の英語は話すことができます。)配管工としてこれまでにも何度も私たちのプロジェクトを助けてくれている息子さんを通して主なコミュニケーションを取ってきましたが、今後数ヶ月の間になんとか心を開いてもらわない限りは、せっかく快適な家をプレゼントしたとしても、現在のトレーラー生活から移動してくれない可能性もあります。(事実過去には、引っ越しをしてもらえなかったプロジェクトもあります。)
私たち日本人には分かり難いのですが、そこにはアメリカならではの歴史、BIA(インディアン管理局)による無神経な政策により未だに白人文化を憎むインディアンは多いのです。
そんな背景にどれだけの学生が気付いているかは分かりませんが、今日、初日の作業が開始されました。
本日は安全講習を行いました。ここ1年ほどは大きな怪我は幸い発生しませんでしたが、学生に説明しながら如何に怖い道具達と日々作業しているのかを再認識してしまいました。素人ながらも構造材の加工には本格的な道具が必要になりますし、作業に慣れていない時は周囲の状況が見えなかったり、慣れてくる頃には自分のスキルへのおごりが出てきてきます。恐ろしい例をあげればきりがありません。スタッフの私たちも我が身をふりかえらなければなりません。
私からみればアメリカの道具はどれも大きく重く、扱うのにまず力が必要です。アメリカ人の女性が力持ちとはいえ、女性が工具を使いなれていないのは日本もアメリカも同様です。男子学生は溶接やら、トレイラーの運転やら、どこで覚えるのか様々な技術を身につけている場合がありますが、女子はドリルを使ったこともなく、そういった男女差は日本と同じです。
ユタ大学院生のBluffでの生活が始まりました。今回の人数は12人、例年では最も少人数で行われます。(プログラム参加費の費用負担が増額したことが影響されると思いますが、自分たちが行ったデザインセッションの内容に不備があったのかもしれません。。。どちらにしても原因を追求する必要がありそうです。)
学生は少人数ですが、スタッフは増員されました。私たち2人が常駐のスタッフとしてBluffに滞在することになったからです。ATSUSHIはプロジェクト全体のマネージメント、特にデザイン分野に特化したマネージメントと、Bluffでのデジタル環境の整備を請負います。私はスケジュールと予算の管理を請負います。(責任ある分野を任されワクワクしています。)
これまでは少ないスタッフで20人ほどの学生をマネージメントしなければならず、学期を通じて怪我がなければ御の字、予算やスケジュールは十分な計画もなく、まして施行図の詳細図の蓄積などまでには手が回っていない状況でした。私たち2人が参加することで、関係者のストレスを軽減して、これまでのDesignBuildBLUFFの経験の蓄積、学生の指導、を実現することが今回自分達に課した課題です。
日本で企業勤務していたころは、合理性を追求するよりも、もっとクリエイティブな仕事がしたい!と願っていましたが、いざ自由にクリエイティブできる場に身を置くと、ここでは驚くほど非合理的なことばかりでした。日本の大企業の合理性は洗練されたものだったのだ!と改めて気付きました。ある程度の合理性を兼ね備えたクリエイティブな場を作ることが当分の目標になりそうです。イイトコドリ(良い所取り)!
今日の学生との初仕事は廃棄物をダンプしにいくことでした。砂漠のど真ん中に何でもかんでも土に埋めて隠してしまうという広大な廃棄物埋め立て場がありました。ゴミの分別無しに何でも捨ててしまうことがあります。アメリカではゴミ分別意識がずいぶん遅れているので、いつもあきれてしまいますがこの広大な廃棄物埋め立て場を前にすると、彼らにその意識が芽生えないもの理解できました。
今朝のBluffは霜で一面覆われていました。見渡す限りなにもかも。どこを歩いても霜を踏むパリパリとした音が心地よかったです。そんな朝は落ち葉ですら、芸術的な美しさを見せてくれます。
ラストパーティーとなった今晩は、合計90を超えるビール缶が速攻で空きました。ブラフで恒例なのか、アメリカ全体でもメジャーなのか、FLIP & FLAP と呼ばれる飲み会ゲームが行われたのです。
チーム制でのこのゲームはでは、リレー制で自分のカップのビールを飲み干し、その空きカップを机の縁に置き、人差し指でひっくり返したところで、次の人にリレーが出来るというものです。コツを憶えれば意外と簡単にカップをひっくり返せるのですが、いざリレーが始まると、焦ってしまいなかなかカップが綺麗にひっくりかえりません!酔いが廻ってくるとなおさら難しい!でも盛り上がることは間違い無し、いつか日本でも試して見ようとおもいます。
こちらはもう一つのプロジェクト、基礎まで手を付けて中断していた現場を私達が引き受けたものです。もともと使う予定で用意されていたトラス構造をひっくりかえして使うという斬新なアイディアをもとにプロジェクトは進行していきました。ディティールにこだわるあまり、残念ながら未完となってしまいましたが、完了した主構造の印象はとてもダイナミックなもので、完成を待てば、こちらもデザインビルドブラフで歴史に残る作品になると思います。
こちらのチームはごく最近まで、毎朝6時半から7時までミーティングを行ってから現場に行くという過酷な習慣を強いており、10月後半ごろから完成の見込みが立たないことに気づいたそうで残念がっていましたが、多くを学んだことは確信していました。こちらとしてもそういってもらえると嬉しいです。スケジュールに関してはいつもいつも、見込みより必ず多くの時間が掛かってしまいます。課題は山積みですが来年に向けて今期の反省をこれから掘り下げて行こうと思います。
9月からスタートしたコロラド大学のセッションが終了しようとしています。1ヶ月半ぶりにBluffに行き最終段階を確認しにいきました。今回のセッションでは建物を2つ建設しました。両現場とも学生は約8人ずつ、予算はおよそ250万(その他は様々な建材メーカーなどから寄付を募って補います。)約100日間で、予算も厳しく大変だったと思いますが、すばらしい家ができました。
こちらは2つのうちの一つ、ロレインさんへの家です。シンプルな四角の壁面に印象的なねじれた屋根が乗っています。大きさは800sq2を切り、これまでの最小です。その甲斐あって完成度も非常に高く、予算内での完成が見込める予定となりました。シンプルでスモール、まさに日本人好みのキーワードを大切にしたこの作品は私としてはとてもすばらしい結果になったと思います。