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Inch, Feet, Yard….

今日はコンクリート打設の前準備として、掘削のような荒い仕事ばかりではなく、型枠設置に伴って細部を計測しながらの細かい作業がありました。

詳細を考え始めるときや、こういった細かい計測のシーンでは、私は頭を抱えてしまいます。なぜなら彼らが、ftとinchで計算をするから。例えば、”73-0-3/8″ と言われてしまった場合には私の頭は白くなり、反応が止ってしまいます。。。

そして今日は加えて、砂利や砂の注文も行ったのですが、底でも砂利の体積をyrd(ヤード)で聞かれるものだから、それはもう私の感覚外です。自分の計算を信じて、その体積をイメージできないまま、「エイッ!」と言い切るしかありません。

この問題について、今回はノルウェーから来た学生がいるので、彼と共に不満を共有することが出来ました。

(作業内容)

:水をまき、ランマー機でのトレンチ底、スラブ部分の突き固め

:設備配管用の掘削(深さ3’)

:スプレーで地面に印、トレンチの整形、配筋計画

:(作業shop) 2”x6”で型枠準備(これは複雑な作業ではないので、現場で行った方がよいと思った。)

:型枠を設置する直前に再度水糸の位置を確認してずれを修正する。(平行四辺形にずれていることが多い。)

:型枠の位置を水糸、トランジット、水平器を使って確定して固定。

:砂利を1″程敷き(ランマーを使わず、表面がでこぼこの場合は余分に砂利が必要)、2’毎の縦横配筋をする。

(必要道具)

:水、砂利、砂

:鉄筋、(鉄筋を曲げるパイプ、鉄用チョップソー)、結束ワイヤー(ワイヤーカッター)

:トランジット、水平器、

 

 

 

 

 

Dig Dig Trenched!

セメント190袋と鉄筋の手積み降ろしを5人で、というハードな朝から始まり今日はタフな作業が続きました。ただ、人での多さに加えて、基礎班のリーダーがしっかりとみんなをまとめて動かしてくれるので、作業はサクサクと進みました。

基礎工事は一番最初の工事だけあって、この工事の進捗が今後半年のチームの動きを左右するといっても過言ではありません。今回はここでとても良い学生主体の体制が出来たので、この方法が今後のその他のチームにもどうやっていい形でつなげていくか、そこを考える必要が有りそうです。要所はスタッフが締めるけど、出来る限り学生主体で、要所がどこなのかを考えて用意しておく事が重要だと考えます。

We set out line strings and diagonal line.

Foundation team exercises their leadership.

必要道具:トランジット、ショベル類

作業内容:

水糸の高さをすべてそろえ直す。(トレンチの深さをはかる基準になるので)対角線の水糸を追加。

敷地内で最も地盤レベルの高い部分を見つけて、底を床のスラブ底にする様に地面をならす。

トレンチを掘る(幅1’2”で十分だったが、結局型枠の作業スペースを考慮して。両側それぞれに1’の余裕を持って掘削。)

 

 

 

 

 

 

1st work on site with 25 people

現場作業初日。さすがに初日から25人もいると、十分な仕事が用意できません。やっぱり15人程がバランスが良いと感じました。そして今日の現場日記です。

looking for water pipe

70′ length west-east wall

looking for 90 degree with pythagorean theorem.

作業内容:

:トランジットとジェネレータの使い方

:水、電気、ガスの等の配管を手彫りして確認。配管の勾配を考慮して床の高さ、最終的な配置を決定する。

:トランジットで敷地の高低確認

:杭をうち、水糸を張る。(ピタゴラス定理を使って直角を確認。トランジットで水糸の高さをそろえる。)

必要工具:

道具トレーラー、ショベル類、一輪車、杭(木、金属)、トランジット(三脚、ポール、替えの電池)、ジェネレーター(ガソリンタンク)、延長コード、インパクト(チャージャー)、スキルソー、いらない木材、テープメジャー、材料を置くパレット

クライアントに確かめておく事

:電気、水を現場で使えるのか

:ゲートがあればその鍵

 

 

 

Start of 2012 fall DBB !

Bluffでの生活が再びスタートしました。この半期はコロラドデンバーの学生達とのプログラムです。学生は総勢22名、まずは名前を覚える事からのスタートになりそうです。

今期はメインスタッフの1人となってから2回目のプログラムという事で、前回よりはスムーズにサポートできると思いますが、同じ事を目指してもつまらないので、今回は

:学生が出来そうな作業はどんどん学生にまわす。

:自分の仕事範囲を広げる。

:次に繋がる記録作りを工夫する。

そんな事を意識していきたいと考えています。

 

Presentation to the clients.

夕飯時に今回のクライアント家族、ロレインさん一家が私達の宿舎を訪ねてもらい、プレゼンを行いました。

The students did presentation to the clients. Their reaction looks good!

ロレインさんが中央に映る髪の長い女性で、新しい家の主人となります。母子家庭で子供が4人いらっしゃいます。

その横には親族のハワードさんご夫婦。今回は現在ハワードさんらが住む土地に新たにみんなが住める住宅を作っていこうという計画です。

お子さん達は3歳から10代まで4人居ますがまだみんなお母さんの助けがいる年頃です。ただ、ロレインさんは一家を養うため、遠くの街のカジノまで毎晩の様に夜勤に出かける生活だそうです。親族みんなで過ごせるようになることで、少しでもより楽しい生活が遅れることを期待しての計画です。

Right now, there is a trailer house on the site. They will move this house inside the site, and we’ll build a house at here.

Pre-project “BUS STOP for KIDS”

今回のBLUFF滞在はクライアントへのプレゼンだけではなく、敷地周辺にあるボロボロになったスクールバスのバス停を修復するプロジェクトも行われました!

一見、荒野に見えるこの場所ですが実は毎日6人ほどの子供が学校に通うために使っているそうです。見渡す限り、バス停の近くに家は2~3軒しかありませんが、、、もっと遠くからこの荒野をこのバス停目指して歩いて通っているかと思うと、修復しがいが出てきます。

We will repair this bus stop.

今回は既存の鉄骨造を利用して、仕上げ材のみを手持ちの端材で直していく予定です。学生たちにとっては電動工具の使用方法の実習ともなります。

First working in the shop.

学生21人を含む、総勢28名でバス停が取り囲まれています。当然仕事量が豊富にあるわけではないので、傍観するメンバーも多く出てきます。今日はそれでもいいと思いますが、本番のプロジェクトが始まってからは、傍観者なしにみんなが手と頭をしっかり動かせるだけの仕事を準備しなければなりません。プロジェクト開始当初はこの課題に随分苦労するだろうなと感じました。

The bus stop was surrounded with 28 people!

Students made the new sign, too.

Now, six neighbor kids use this bus stop to go to school.

そして完成したバス停。随分誇らしげに見えてきます。座る部分がブランコ式にユラユラ揺れるのも、子供心をくすぐりそうです。

今年中に今度の新しい住宅が完成することで、新たに4人の子供がこのバス停を使うことになる予定です。

Finished! How do you think about it? I hope the kids love it.

 

 

My interest for the design of “Rain house”.

 8月中旬からのDesignBuildBLUFFプログラムに参加予定のコロラドの大学院生たちが2度目となるBluff訪問となりました。ここ数ヶ月で設計した住宅のデザインをクライアント家族に披露するためです。私たちにとっては新たな学生の皆さんとの初対面でもあり、今回はどんな個性が潜んでいるのか、楽しみです。

今回の学生は総勢22名、建築学生から、エコ住宅情報処理を専門とする学生、ランドスケープを専門とする学生、もと現場監督の学生、ノルウェーからきた学生、となかなかバラエティーに富むメンバーの様です。

Very first meeting. It’s tough to remember all their names.

まずは今晩クライアント家族に説明する住宅デザインの最終確認です。毎回のことですが、「期限内に必ず完成させてクライアントに住宅をお引き渡しする。」そんな当たり前の目標が私たちには一番大切なゴールとなっています。(これがなかなか難しい!)

そして現実社会と同様にスケジュールとともに予算の制約も大きなルールとなります。その中で、学生と私たちで、素人らしく悪戦苦闘しながら楽しく施行していきます。

そのためには、”Smart&Small” なデザインが鍵となり、加えてインフラが不十分な砂漠という環境下で現在よりも快適に過ごすためには “passive solar house”であることも重要となります。

その結果 ①東西に細長い平面 ②寝室が設置される両端はコンクリート製のしっかりとした壁 ③キッチンとリビングが設置される中央は開放感を持たす。

そんな住宅が出来上がりました。

The model that students made. Simple and Beautiful.

現実味のある設計から完成度の高い完成を目指せそうな雰囲気が漂ってきます。個人的には、DesignBuildBLUFF初となるコンクリート壁の施行、(室内環境をモニタリングして設計されたので)施行前の施行後のデータの相違はどれほどになるのか、この2点に興味が湧いてきました。

They’re confirming the size of house on the site. It’s alomost 1200sqft.

I checked the electrical condition with client. There is a telephone pole but no wire…

“site image 2” It’s organized very well.

 

DONE! The last massage to students.

DesignBuildBLUFF 2012 Spring semister 全行程終了しました!無事故、予算内、スケジュール内での終了、にスタッフ学生一同安堵の喜びです。最後の清掃作業と完成Partyを残し、私たちは一足先にBluffを後にしました。今朝の最後の朝のミーティングでは学生らに一言ずつ挨拶をさせてもらいました。

思えば、去年8月末から8ヶ月、今回の学生とは白紙の状態から建物の完成までずっと一緒にやらせていただきました。まずは、早かったものの長い時間だったね、という率直な感想と、彼らがDesignBuildBLUFFで学んだと同時に私も彼らから多くを学んだことを伝えました。

そして今までの大学の授業では経験できなかった「施工」という現実の建設世界に一歩足を踏み込んだ彼らに、「ただ、施工を意識しすぎる者はいい建築家にはなれないことが多い。」と忠告を加えておきました。これは私が現場監督をしていた時に、現場終了時にある職人さんから言われた忠告でもあります。

それでも建築の醍醐味は現場にあると思います。ただ視野を限定するのではなく、視野を広げて、選択肢を多くもつデザイナーとして、彼らも私たちも活躍する日がくることを夢みたいと思います。

The correct way to enjoy DesignBuild.

残り作業日数あと3日、カウントダウンが始まり実際に作業の完成も見えてきました。先週までの焦り焦燥感とか変わり少し現場にゆとりが見られる様になってきました。そんな中、今日は学生の一人が自分で設計し、一人で黙々と作業していたアウトドアオーブンの完成を祝って、釜焼きパンをつくりみんなに振る舞ってくれました。焼きたてを味わううれしさと共に、この学生が本当にうれしそうで満足している様にうれしく感じました。

この学生はとてもに責任感のある学生の一人で、デザインセッションの時期から常に手を動かして行動する学生でした、知識が豊富なわけでなく、リーダーシップがあるわけでもない学生でしたが、解らないことはどんなに馬鹿げた内容でも必ず質問をし、やりたいことに素直に体を動かすので、結果的にこのプログラムで他の学生より多くを学び、周囲に影響を及ぼす学生となっていました。

こういった学生の行動は私も見習いたいです。またこういう学生の存在が私たちの仕事を報いてくれます。

She is preparing to use her lovely oven.

Fist fire ! We can see the fire trough the iron door.

Bon Appetit !

 

A typical holiday in BLUFF.

晴れた休日、それぞれ思い思いの休日を過ごしながらも午後の日の高い時間に近所の池に泳ぎに行こうということになりました。日本では池で泳ぐということはあまり一般的ではないと思いますが、ここではみんな多少水が汚くても気にはしません。

ただ、池に到着すると、その水深は今まで見たことも無い異常な浅さです。いつもは水面から少し顔を出す程度の階段も完全に陸にでており、水は淀んで泥沼です。さすがにこれでは泳ぐ気になれませんでした。ただ、犬達は違います。泥水も何のその、泥に足を取られながらも力の限りはしゃいでいました。

騒いでいると、近所に方が洪水対策として排水のパイプを通したのでこの水深になっている、ある程度抜いたらまた戻るよ、と教えてくれました。ただ、この砂漠でしかも近くに家も畑もあるわけでもないこの池で、どんな洪水対策が必要なのだろうと思いましたが、みんなの遊び場が早く戻ることを祈っています。

 

Usually, we can jump from this stair. We couldn't swim with this muddy water.

But dogs don't care about muddy water.

Finally, we got OCULUS !

天窓設置が完了しました!

Why so many legs?

Because, everyone are enjoying " OCULUS" !

 

Plaster with trial and error

本来ならば学生が率いる作業をスタッフがサポートするところですが、今回の左官作業についてはついつい大部分を私たちが引き受けてしまい、外壁、内壁合わせほぼ全ての仕上げ左官作業を2人でやっています。学生には申し訳ないですが、左官に関しては私たちの勉強の場、練習の場となっています。試行錯誤を繰り返しながら配合、塗り方など、毎日何かしら学んでいます。だいぶ平らな壁に近い仕上げにする技術が見についてきました。

(今日学んだこと)

:下地による水はけスピードの違い。コンクリートブロックのモルタル下地(早い)、ストローベールの土壁中塗り下地(やや早い)、合板の石膏下地(普通)。

:合板の「のり」による黄ばみは1cm ぐらいの厚みではまだ浮いてでてくる。下地を厚くする必要あり。

(反省点)

:学生に左官作業の大変さを教えわすれました。次回からは作業の責任は学生に任せつつサポートするやり方をもっと学ぶ必要があります。

 

a

Sunset after doday"s work at p,m 8:20.

How should we expect troubles ?

昨年9月のデザイン学期から始まり、今回の学生とは長い付き合いになりました。プロジェクトは最終的に上手くまとまりそうなので安堵していますが、思い返すと様々なトラブルがありました。ただ、トラブル発生時には「えっ!なんで?!」と思う様なことでも、今から思えばどんなトラブルにも予兆はありました。

特にこのDesignBuildBLUFFの現場は、契約書を交わすプロ同士での現場ではなく、素人の学生同士が作業をする「教育としての建設現場」です。そこで一般社会の建設現場では気を使わなくていい部分までスタッフが気を回し、手配をする必要も出てくるのです。(道具の使い方、メンテナンス、怪我、行程の段取りから、学生のプライドを傷つけずどう導くか まで)もちろん現場も小さいのでどうにか私たちでも運営することができていますが、それでもまだまだです。私にとっては英語力不足によるミスコミュニケーションも加わるので、今回メインスタッフの一人として初運営したこの現場では多くの失敗から多くを学んでいる様な気がします。

:各学生のキャラを読む。(トラブルメーカーとなりうる学生はだれか。発言に要注意。大事なことを隠してしまう学生、責任から逃げる学生、誰かと一緒でなければ動けない学生など)(大体、設計時の姿勢がそのまま現場にも現れます。)

:学生のキャパを読む。(1を言って10を知る学生から1を10回言って1を知る学生まで)

:役割を明解にする。責任がとれないことはやらない。(例、スタッフが居ない場でクライアントと勝手に約束しない。)

:スケジュールと予算管理の大切さを刷り込む。(例、予算が無いのに勝手に買わない。支払い、ある上限を超える金額の買い物はスタッフの了解を得てから購入すること。)

トラブルが起こるたび、「そうか、ここまで説明する必要があるのか」と驚きあきれることもありましたがここに学校教育と、実社会の差が現れているのかもしれません。

来期に活かし、いかにもっと楽しくDesignBuildするのか、スタッフが疲労ではなく、笑顔で仕事をするためにもしっかり掘り下げて考える必要があります。また、どんな学生でも頑張る姿を知ってしまうと、責めることは難しいので、なおさらトラブルが起こる前にそれらを予期する必要が出てくるのです。

 

 

 

 

Fire, guitar(ukulele) and margarita at Saturday night.

今日の作業で一週間の休みに入ります。最後の2週間にラストスパートが掛けられる様に準備と相談が各チームで繰り返されています。

making plaster sample for interior finishing

setting kitchen shelves on curving wall

It doesn't fit easily. Ryan is holding his head in hands. It's the time of hammmer !

The shelf is moving by strong hammer!

After setting shelves, clear corrugated sheeting. It's awesome.

頑張って2週間の作業を終えた私たちはこのチームワークをたたえるべく、たき火と、ギターと、マルガリータで優雅な夜を楽しみました。こういった夜の楽しみ方はアメリカ人は本当に上手だと思います。ほろ酔い気分のいい夜です。

 

 

We need lots more time. Why?

昨日は一日室内で左官作業に集中していたので、今朝、改めて周囲を見渡してみて各グループの進捗に驚きました。みんな終わりに向けて一丸となって居る様です。

ただ、「最初より比較的頑張る今期の学生ですら最後には11時間/日の追い込み作業が必要になる」ということは、もう少し規模の制限を設けた方がいいのでしょうか。今回の規模は約 890 ft2。私の簡易な分析により 800 ft2 (74m2)以下という条件を作っていますが、結局はその規模を超えてしまっているので当初からある程度は予想していましたが、それ以上の時間不足です。原因に考えられるのは、①地形を大きく変更する計画であったこと。(berm wall)、②2X4建築ではなくコンクリートブロック建築であったこと。③曲線で構成される家であったこと。この3つが大きな原因になったと思います。今後にどう活かすか、次を考え始める時期になってきました。

entrance side

Today will be sunny.

Berm wall side.

kitchen crew's detail plan

They're setting kitchen cabinets.

Metallic roof finish

What is every one thinking during work?

残り作業が少なくなり、みんなが作業に没頭しています。特に昨日までは電気整備士の方が室内中で作業をしていたために、どこも賑やかで作業に没頭できる環境ではなかったもの、今日は現場が混み合っておらず作業がしやすいです。

作業をしながら、ふと、みんなは作業中に何を考えて手を動かしているのだろうと考えてしまいました。納まりを考えていたり、行程を考えていたり、はたまた今日の夕飯か、私は体が疲れてくると、痛みが自分の気持ちを支配してしまい集中できなくなるのですが、作業に集中している時はほとんど何も考えていない様です。

「動きながら考える」のではなく、「考えながら動く」を最近のテーマの一つにしている私としては、なんとかこれが実践できないものかと思案中です。

Katie is setting flashings for protect her exterior plaster wall.

Colorful insulation for kitchen wall.

We plaster the interior straw-ball wall.

 

What is he thinking at this time?

Spring snow storm is coming!

例年なら今頃は夏日になっているのですが、この週末は嵐がやってきています。

砂漠では目視で数十キロ先、数百キロ先、まで見渡せるので、嵐の雲の動きも良く見渡せませます。「次の嵐が来るよ〜!」という誰かの叫びに続き、「あとどのぐらいこの持ちそう?」「後30分!」とそんなやり取りが行われています。今日は合計で3度の嵐に襲われました。

嵐が来ると先ほどまでの強い日差しが嘘の様にまずは砂嵐がふきあれ、どんどん寒くなり、嵐吹雪になることもあります。そんな天気の変化が激しい砂漠では、朝の天気が良くても、スキーゴーグルを持参しなければ目が開けられません。春には風の動きに敏感になりながらの作業が続きます。

そんな中、昨日に引き続き、今日は外壁の仕上げを行いました。予想以上の寒さに(まずかったかな)と思いましたが、勢いのあるうちに仕上げまでもって行きたったので敢行しました。外壁のリーダーであるケイティはこの嵐の中でもしっかり仕事をやりきっていました。いい仕上げになりそうです。月曜日に乾いた状態をまた記録しておこうと思っています。

We are making decision of final texture.

Katie do final texture with bloom by cold fingers under snow storm.

exterior plaster on straw-bale wall.

室内では外部にお願いした電気整備士の手によって、どんどん電線が張り巡らされています。そんな日は外部での作業に集中です。外では屋根チームの仕上げ班以外に、outside oven、外壁の仕上げが行われました。私達は左官帯として、外壁の仕上げをリードしていくことになりました。

今日はストローベールによって波うった壁を平らにする作業を行いました。「波打った壁もストローベールらしくていい」といっていた学生達ですが、壁が平らになって行く様を見て喜ぶ姿に、作業を行う私たちにも気合いが入ります。

Rachel is making outside oven. She fit well with this !

We plastered over exterior wall.

 

“Berm Wall” it will be effective in keeping cool in summer.

BLUFFでの作業に戻りました。建物の作業と並行してランドスケープの作業も進んでいます。特に今回のプロジェクトでは”Berm Wall”といって、建物外周を盛土しており、断熱効果が期待されています。(湿度の無い場所とはいえ、夏の日差しは想像を絶するものなのです。)写真の盛土の下には11段ものコンクリートブロックが隠れているのですが、今日の仕上げ作業をのぞいては、今日まで学生達のショベルワークでここまで盛土してきました。形になった姿を見ると感慨深いものです。

実際に日差しの強い日に室内の特にこの”Berm Wall”に背中をつけるとひんやりとして気持ちが良く、断熱効果を早くも発揮しているのが確認できます。この建物は”Berm Wall”以外の外壁はストロベールで作られており、また屋根もダブルルーフなので、断熱効果は相当高いと期待されています。

是非、引き渡し後にこの住宅の断熱効果を測定してみたいと思っています。

For the finish our berm wall, back hoe is helping to dump.

We set landscape fabric for waterproof.

back to Bluff. only more 20days.

DesignbuidBLUFF、ユタ大学との今年のプロジェクト実質残り20日を切りました。そろそろ気合いを入れていかないと残り日数内でのプロジェクトを完了は難しく見えてきました。残念ながらここ1年ほどのDesignbuidBLUFFは予算もスケジュールも守れなかったプロジェクトが続いています。今年はそれらの監理を任されていることもあり、学生のためにも、スタッフのためにも、これ以上未完作品を増やすことは絶対にしたくありません。学生に嫌われてでも、これは日本流の「ヤリジマイ」(やりきるまで終わらない。)を慣行していくことにしました。

学生としても、そろそろ本気モードになっていたようです。良くも悪くもキレイごとだけでは各チームのまとまりが保てなくなってくる時期です。みんなで一緒に基礎工事、構造工事をやっていた様な時期とは違い、2〜3人のチームに分かれて作業を進めていく段階の今では、これまで見えてこなかった詳細デザインの打ち合わせ、工具の調整、作業スペースの確保、デザインの意向の相違、、、もちろん少しナーバスな雰囲気にもなります。

どんどん仕上がっていく興奮とこのナーバスな雰囲気はいつお同時に起こります。個人的には、こういう時期は大好きなので、どんどんけしかけていきたいのですが、怪我が起きることだけは避けたいので、こっそり学生をけしかける日々が始まりました。

ただ、毎日12時間以上は現場で作業しています。体力勝負の日々が続きます。。。