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Last work day at Sandy’s house with Bill&Athena.

私たち2人のOff week 最終日、お手伝をさせてもらっていたSandyさんの現場も外壁左官作業が全て終了し、みんなで笑顔の最終日を迎えました。

I love this crews so much! (photo by Bill Steen)

今回の外壁左官作業は基本的には、土壁の押さえ仕上げ(土、砂、わら)でシンプルなものです。それは、外壁に面してぐるりと2.5mの庇のあるポーチが広がっているので、変な物を混ぜて防水処置する必要がないのです。ただ、南側一部、庇が短い場所があったので、そこだけ、消石灰を混ぜて強い素材にしました。[配合(体積比)3 clay、1lime 、2 sand、2 straw]

写真はその石灰入りの壁の前でとりました。みんな達成感でいい笑顔です!

We used leftover material for garden shed.

材料が少し余ったので、庭の日よけ部分の床に使うことにしました。本来であれば床にはもっと厚く塗ったり、2層仕上げにしたり、壁に使う場合よりもわらを少なくするそうですが、今回はあまり材料を無理矢理使って行ったので、少しいつもと勝手がことなります。薄い仕上げでも出来るだけ丈夫になる様に、少し糊を入れて施行しました。でも、急遽考えたにしては、予想以上にいい使い道できれいに仕上がりました。

 

Fun job site with Bill & Athena

今週はプロジェクトのオフweekで本来なら家のあるParkCityに戻る所でしたが、この小さな町”BLUFF”に再びBill& Athenaが仕事でくるというので、2人と仕事ができるという奇跡的なチャンスを逃す訳には行かず、BLUFFに滞在し続けることにしました。

preparation for exterior finish

現場は昨年から時折お邪魔させて頂いていたBob&Sandyさんのお宅。ユタ州で1,000sfftの規模を超える構造壁としてのストローベールとしては第一号の住宅だそうです。ストローベールを積み終わるころから見てきましたが、ついに今回の外壁の左官作業を終えると引っ越し準備の目処がついてくることになりそうです。

ちなみに、この住宅の左官作業には施主であるBonさん、Sandyさんは常に参加しています。一緒に材料を準備して壁に塗って、、、自分の家がどんな素材でどういう人たちの手で出来上がっていっているのか、それを把握しながら進めていける現場ってどんなに幸せで楽しいだろうと思いました。もちろんお施主さん自ら作業に参加することで住宅に対する愛着もひときわなので、大切に使われる家も幸せに違いありません。こういう現場はなんだかいい雰囲気が漂っています。

 

HOME TRUST competition

夏の間は時間があるので、コンペを2つほど挑戦してみました。そのうちの一つの住宅設計競技の締め切りが昨日で、ぎりぎりではありましたが、無事提出完了しました。

panorama

 

日本も同じですが、先進国の大都市が抱える問題の一つにホームレス問題があります。今回の住宅はそのホームレスの方のための個人住宅です。必要な条件は低コストで施工ができ、ランニングコストを押さえるためにエコ住宅であること。これまでもDesignBuildBLUFFの中で、住環境が恵まれないナバホ族の方に学生とともに低コストでサステナブルな住宅を作るというのは考えてきたことであり、自分たちのミッションにも合致したために参加しました。

ただ、その2つの条件を満たすだけでは、あまり画期的なサステナブルな解決策にはなりません。そこで、コンセプトキーワードを「図書館」として、図書館が’抱えるホームレス問題と、ホームレスが抱える問題を重ね合わせて同時に解決しようという提案を作ってみました。

具体的には、ホームレス方への個人住宅の一部の「洗濯」「風呂」「荷物置き場」等の一部を貸し出してそこで小さなビジネスを行える住宅を提案したのです。ホームレスの方自身と彼らの持ち物を清潔にすることにより、精神的な意欲の改善と、衛生面の改善を行いながら、これまでホームレスの方のにおいや大きな荷物で悩まされていた大都市の図書館の問題を改善していく拠点となる住宅を設計してみました。

どこまで現実的な提案ができたのか、不安はありますが、本当にこの方法で2つの問題を同時に解決できたらどんなにいいいだろう、と我ながら自画自賛。久々の徹夜にふらふらになりながらも提出を乾杯でお祝いしました!

west facade

interior

The largest homeless shelter in the state of Utah.

今日は私達の勉強として、ソルトレーク市内にあるホームレスの人々のためのシェルター見学に行ってきました。現在行っている設計の参考までにアポ無しで施設を訪ねたのですが、丁寧に職員の方に施設内を案内していただき、現在のSLCに置ける貧困層の現状を学ぶことができました。

施設はソルトレークのダウンタウンに位置し、かつての銀行の建物が改装されていました。重圧な外観と、施設のエントランス付近にはいつも施設利用者が数人はたむろしていたので、これまでは内部を垣間みることもありまでんでした。ただ、意外にいざ玄関にいっているとそこには子供から大人までが賑やかに色々話しており、遊具のある中庭、様々な情報が掲示されている壁から学校の様なイメージを受けました。

“The Road Home”と呼ばれるこの施設はユタ州最大のもので子供を含むと合計7,000名もの方が一時避難でき、職員だけでも50名程はいるそうです。大きくは「家族用シェルター」「女性単身者用シェルター」「男性単身者用シェルター」と主に3部門に分かれており、そのそれぞれを見学させて頂きました。

一番驚いた部屋は男性単身者用の一時宿泊用のドミトリーです。大部屋に2段または3段ベットが敷き詰められており、合計300床が用意されていました。ただそれでも毎晩いっぱいになり、寒さの厳しい冬はこれではとても足りないので、臨時の施設を他に作っているとのことでした。このドミトリーは毎日7時にチェックアウト、15時からチェックインを認めるというスタイルで、持ち物を施設内に預けることもできません。また、施設内での病気感染防ぐため、工場の様な大きな空気ダクトが天井中に張り巡らされていたのも強烈なインパクトでした。

また、裏手の倉庫には毎日の様にトラックで衣類、食べ物、赤ちゃん用品、などの寄付が届けれており、その仕分け作業も行われていました。掃除スタッフよりは楽な仕事のらしいですが、膨大な量でした。ここにはアメリカの寄付文化の一端を感じました。

簡単に施設を一周しただけでも、まったくこれまで知らなかった日常がここにはあり、ここで時間を費やす人たちにどんな建築的な解決策を考えることができるのか、同じ貧困層でも大自然の中のナバホ族との違い、同じシェルターでも東北で見学した仮設住宅との違いなど、考えることができました。

施設を出て近くの公園を歩いていると、ホームレスの方が芝生で寝転がっている姿を見かけました。いつもなら何気なくその姿を見かけるだけでしたが、「この時間はシェルターに入れない時間なんだな」と思い、シェルターにいけば、シャワーも寝床もあるためなのか、日本で見かけるホームレスの方々より手荷物が少なく、大体リュック一つで生活していることにも気付きました。

寄付文化にある程度は頼ることができるとはいえ、現在の経済状況では例年その人数は少しずつ上がっているそうです。全米では比較的良好な経済状況であるソルトレークでもこの状況ということは、他の大都市の状況はさらに厳しいものと考えられます。ただ単に彼らに箱(建築)を渡すだけでは、長続きのする案でもなければ、彼らが社会に戻れる案でもないのでいい解決策ではなさそうです。でも、建築に寄って被災者や貧困の方が命を守れることも確かなので、向き合っていきたい問題だと感じました。

 

 

 

 

 

Utilization of IT

最近、作業のIT化を強化しようという流れが私たち二人の中で進んでいます。大きなきっかけはある本で紹介されていた「ITで世界を良くしよう」という会社の存在を知ったことですが、この広大なアメリカで暮らす様になり、日本との物理的な遠距離問題に直面してからは、アナログ派の私でさえも、IT技術様々といった生活を送る様になりました。

大自然に囲まれながら呑気に過ごす立場となってからの悩みことは、

①アメリカの花形大都市ではない場所で、いかに面白い出会い(学び)をみつけるのか。(ここでは、「居酒屋で仕事の愚痴をこぼす。」ことですらまずありません。)

②どうやって場所と時間に縛られない働き方を実践するか。(時差を初めとする「距離」とどう付き合うのか)

③どうやって退屈なルーティン作業を軽減して、楽しい作業時間を増やすか。(極小組織では何のマニュアル化もされておらず、退屈なルーティン作業に信じられないほどの時間を取られます。私にとっては英語での作業のため、ただでさえあらゆる作業に時間がかかっています。)

④美しい職場を保つためにどこまで紙を減らせるのか。(経費削減でエコにも役立ちます。)

といったものでした。

そして、これらの悩みがどうやら作業のIT化を推奨することで、解決する気配が見えてきそうなのです。正直にいえば、今まで慣れ親しんだ従来の方法から慣れない方法へ移行するのは苛々することもあるのですが、、、新しい「学び」と捉えて挑戦していきたいと思います。

お陰さまで技術の進歩に驚く毎日です。

 

 

 

How to put together my experience?

先月日本で見聞きしたものをまとめ、同僚に勉強会と称してプレゼンテーションを行いました。

内容は、お茶摘みという行事について、京都について(葵まつり、坪庭、数寄屋、真行草の考え方)、福岡について、福岡で行ったDesignBuildのプレゼンテーションについてです。人に伝えるために写真をまとめ、見聞きしたことを頭で整理できたのはとても有益でした。

また、日本人同士では一般的なものでも、アメリカ人には初めて知るものも多く、その反応に話甲斐もありました。例えば、「坪庭」の話では、玄関先にフェンスを設けずオープンなスタイルが一般的な庭である彼らに、坪庭という内に入ったプライベートで小さな庭を設けるのは驚きで、通風の仕組みや、町屋の平面構成、町の構成を話すととても興味深くに聞いてもらえます。

自分の勉強や成長を人を巻き込んでやってしまうという、はた迷惑な方法ですが私には向いている様なので、しばらくはこの方法を利用して勉強をおこなって行きたいと思っています。

 

 

Starting event of “DesignBuildFUKUOKA”.

友人の呼びかけのもと福岡で ”DesignBuildFUKUOKA“(DBF)の決起イベントを行いました。

昨年末に来米してくれた友人が私達がユタ州で行っている教育プログラム”DesignBuildBLUFF“を気に入ってくれ、日本に帰国後に急展開で日本版(アジア版)発足へと動いていったのです!今回のイベントの目的はDBFの決起と、DBF第一期プロジェクト(すでに定員となり、プロジェクトは動き始めました。)のための参加者募集であり、そのためのワークショップとトークイベントを行いました。

DesignBuildFUKUOKA

イベントの第一部であるワークショプは「割り箸でタワーをつくろう」というもの。制限時間内に高い構造物を作れたチームが勝ちというルールのなか、話し合いをしながらつくるチーム、とりあえず手を動かし始めるチーム、様々なチーム活動が見られました。ただ、「構造美」を追求してみたいものの、結局は「細く長く」が勝つ?!となり、どのチームにも背骨となる一本柱が現れました。最終的にはその一本柱をいかに垂直に支持する基礎を作れるかという勝負になり、予想以上に盛り上がりと熱中した時間を楽しむことができました。

The winner team. Did you check the left side thin tower?

This team designed a trigonal pyramid as a foundation.

It's staff team's tower. It's fragile but beautiful, isn't it?

そしてイベント第2段として私達2人による”DesignBuildBLUFF”についてのトークイベントと、DBFの決起会、1st プログラムの説明会が行われました。20代前半の学生を中心に総40名ほどに集まっていただき、DBFへの興味を募らせて頂きました!

Our presentation of DesignBuildBLUFF.

Atsushi was talking about DBB culture with the funny image.

イベントは無事終了し、その後1stプログラムとなる幼稚園の「絵本館」プロジェクトが福岡で順調に進行し始めました。しかし今後、大学や企業を巻き込みながらDBFを発展させていったり、寄付文化の希薄な日本で寄付を主体とした運営方法には困難も伴うと思います。

ただ、私達の予想以上に多くの人々の関心を集め、面白い人材が集まっているのも確かです。独創的な教育の場、働く場としての可能性を感じずにはいられません!皆様、是非応援してください。

Find your signature learning opportunity !

クリスマスから1日を置き、今日27日から仕事始めです。クリスマス休暇として22日から26日が休暇でした。こちらで初めての年末年始を迎える自分としては、仕事納めこの時期に仕事始めとは、何だかとても変な感じです。

休暇明けの私たちの第一弾の仕事は、ユタ大学から依頼された、大学のサーチングシステムのためのWebサイト作成に関するミーティングでした。今回新設されるこのサーチングシステムは学生が何らかのテーマを学習したいと考えているときに、一般的なインターネット検索に加えて、ユタ大学としてのフィルターを通して、より現実的に学ぶ場を応援することができ、各研究側にとってはプロジェクト活性化させるのに役立つシステムとなる予定です。

ユタ大学は州立大として数々の素晴らしい研究がされているはずで、いいものはより公開されてもいいはずですし、アメリカの広大なキャンパスでは、従来のアナログな広告では効果が低いと思われます。実際に先日このプロジェクトに関わる方々の話しを伺った際には、医療、教育、芸術、建築、様々な学部からたくさんの情報を垣間見ることができました。Webサイトを自分たちで作成しながらも、学部を掛け合わせた興味深いプロジェクトたちに気持ちが持っていかれます。

個人的には大のアナログ派ですが、IT技術があるからこそできることにも最近興味を持ち始めました。学びたいことがたくさん出てきます。

Make pedestals for museum.

Bluff からParkCity に戻りました。今日は数日前に地元の美術館 「Kimball Art Museum」より頼まれていた展示品の台座の搬入を行いました。

ParkCityのダウンタウンの中でも、なかなかいい雰囲気のKimball Art Museumですが、古い工場を改装した現美術館では手狭だ、と増築リノベーションを予定するそうです。そこで、全米を中心に何組かの建築家に声を掛け 最終案5案をコンペティション し、そのための模型台座を急遽依頼されました。もちろん私達に頼んだのは、数日前のオーダーでも無理がきく、そして建築廃材を利用して格安で作成する事ができるためです。ただ気軽に引き受けたものの、意外に手間の掛かる仕事でした、、。

私達が台座を組み立てる隣の部屋では、建築家とその事務員の若者たちが建築模型作成のラストスパートを頑張っていました。今回は台座の作成でしたが、いずれは私達も台座の上物、建築設計を依頼されるようになってみたいものです。

It's too cold to work at PC.

make up the main flame in the museum.

Our friends helped our work. Thank you!

We made 5 pedestals for next exhibition.

From tomorrow,this competition project will start. This is a one of model.

夜はDesignBuildBLUFFのX’mas Partyでした。レストランでのPartyでしたが、みんなそれぞれ千円程のクリスマスプレゼントを携えての参加です。ただ、このプレゼント、「White elephant」と呼ばれ、誰もが喜ぶ物ではなく、ちょっともらって苦笑いが起きる様なものを準備しないといけません。急遽、近くのモールで品物を揃えてプレゼント交換にいどみました。私達の用意した物は、激辛スパイスの瓶詰め、頂いたものは、ちょっと苦笑いの起こるデザインのピルケースでした。

今週末、ParkCityを訪ねてくれている友人も一緒にみんなで夜更けまで楽しく飲みました。Merry Christmas!

DBB X'mas Party!

at the charity art event

アートイベント当日の夜。招待状を戴き昨年に引きつづき参加してました。会場はParkCity内にある高級ホテルのホール、300人ぐらいの人出でした。ホールの壁にはサイレントオークション(私たちの作品はこの部門です。)、中央部では6人のアーティストがライブで制作を行っています。ライブアートの作品はパーティの終盤にメインイベントとしてライブオークションの対象となります。 2年目となるこのイベントですが趣向を変えているところはさすがにParty慣れしているアメリカ人らしさを感じました。

ただ、このような大きなチャリティーイベントはParkCity内だけでも年間10個はあるそうです。各非営利団体にとってはこのようなチャリティーイベントは知名度をあげる点でも、年間の資金源としても大切なものになりますが、先にもお伝えしたように参加者の顔ぶれはほとんど同じです。「飽きさせずに、組織を応援してもらうためには」、と主催者が苦労しているのが伺えました。みんなが「目新しいものがないか」といつも注目するのも理解できます。

live art 01 cray artist

live art 02 painter

I'm checing silent auction.

Atushi's first registration for auction!

Registration for auction by the internet.

live art 03 lighting artist

Finished lighting.He made it by screen!

 

 

The other solutions

" Put On Books for Winter" designed by Double-dot -design

パーティー当日の朝、ギリギリでこの「彼」を完成させて会場へと搬入にいきました。すでに多くの他の作品や、寄付の品々が展示準備中だったので、少し見学していくことにしました。なんだか遠い昔に難しい数学や物理の問題などを解いて、その後に他の回答例をみているような感覚です。「その切りがあったか!」と思いながら見学をするのは本当に楽しいです。単に作品を見学するだけでなく、自分も同じ立場で悩んだ立場だからこそ気付くことのできる「それぞれのデザイナーの切り口」これが味わえるだけでも参加した価値があります。

Painted Skies

Mosaic Woman

Funny Totem Pole made by used snow boots

 

mobile sculpture with goggles

an antique for hooks

 

Windmill by three silver skis

 

2nd annual art project

昨年に引き続き、ParkCityにある Kimball  Art Center主催のアートオークションイベントに参加します。今年のテーマは「冬」。スキーやスノーボード、スノーウェアなど、ウィンタースポーツに関わる道具の再利用が条件です。今年は11月を不在にしていた分、デザインする時間が限られていましたが、せっかく声を掛けていただいたので無理しても参加しようということになりました。ここ数日は毎晩2人でデザインブレストです。

結果として、今年の私たちの作品タイトルは ”PUT ON BOOKS”。 「寒く長〜い冬の楽しみには暖かい部屋の中で読書してください」との想いを込めて人間に見立てた本棚を作ることにしました。友人に協力してもらい、2セットの古いスキーセットが手に入りましたが、これが意外に固い!スキー板の中に入った鉄板に手こずりながら詳細をかえつつ作業を行いました。昼間は他の作業があるので作業は深夜、リビングを作業場に変えて突貫作業となりました。

making idea

Now, it's 3 AM before the Party.

I was knocked down!

Legs

Chest and Shoulder

Then,he put on books!