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学生のデザイン施工の能力

ひさしぶりにブログ再開です。

コロラド大学デンバー校の学生との建設作業と同時にユタ大学のデザインが始まりました。デザインビルドブラフでは学生主体のデザインセッションが行われるため、学生にどのようにBreakthroughをさせるか、学生にどのように自発的に問題解決をしてもらうかがとても重要です。

今回のユタ大学の学生には、実際の建物のデザインを始めるまえに簡単な課題を提案しました。自分のデザインしたものを誰かに作ってもらうという課題です。

一辺が14cmの木のキューブを使用してアートオブジェクトを製作します。

ただし、AさんがデザインしたものをBさんが制作し、BさんがデザインしたものをCさんがといったように、デザインした学生と製作する学生は同じ人ではありません。製作が開始されれば、デザインした学生と製作した学生は、基本的には会話は禁止です(途中で壊れたり、間違えて切ったりと、こそこそ話はしていましたが)。製作時間は4日間です。授業があるので、あまり多くの時間をかけることはできません。

この課題では以下の教育を目的としました。

1。コミュニケーションツールとしての設計図

建設作業はひとりでは、ほぼ不可能なため、他人に自分のデザインしたものを正しく建設してもらうために、必要な情報は何かを自分で考えること。

2。スケジュール

自分がデザインしたものが、一般的な学生に、どのくらいの時間で製作可能なのかを予測する能力を身につけること。この能力がないと実際に建設作業に入ったときにスケジュールが一切たてられません。スケジュールがあっても、予定の3倍、4倍の時間が掛かってしまいます。

3。工具を知る

製作者として、丸鋸、テーブルソー、インパクトドライバー、バンドソーなどの一般的な工具に慣れてもらうこと。デザイナーとして、デザインする段階でどの工具を使用すれば、自分の思い通りのデザインになるかイマジネーションする能力を身に付けてもらうこと。

製作中の学生にアドバイス

製作中の学生にアドバイス

 

完成後のプレゼンテーション

完成後のプレゼンテーション

デザイナーとして学んだこと、製作者として学んだことを発表

 

設計図です。木をどのように切るのかも正確に書いてあります。

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実際の完成写真

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完成後のプレゼンテーションでは、いろんな失敗談(ほとんどが単純に切る場所を間違えるといったもの)が聞けました。失敗しても、材料、時間が限られているので、最初から製作することはできません。どうすれば、その失敗から、先に進むかということを、学生が学んでくれました。実際の建設作業でもとても必要な能力だと思いました。

これまで、毎年、建設作業で学生に欠けていると感じていた能力が、学生たち自身に必要だと気づかせることができ、とてもいい課題だったと思います。

来年1月からの、この学生たちとの建設作業が待ち遠しいです。

 

 

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