We’re ready for finish work.
3日間遅れて現場入りした私たちですが、その間にいままで曖昧であったことを少しクリアにして作業を進めたようです。なかなかいいペースです。
3日間遅れて現場入りした私たちですが、その間にいままで曖昧であったことを少しクリアにして作業を進めたようです。なかなかいいペースです。
旅の疲れを取る間もなく、しっかり充電した分、さっそく溜まった仕事をこなしていきます。でも、旅で学んだ素敵なライフスタイルを参考に、今日は篤志がバレンタインのお返しにと、豆腐で作ったチーズケーキを作ってくれました。白ワインと乾杯でいただきました。
ついに旅の最終日、コロラドに入るころにはなんだか近所まで戻ってきた気分です。まだ800km弱ありますが。。最終日のホテルはこれまでとは趣向を変えて、Beds & Breakfast と呼ばれる「個人住宅に一泊居候」というスタイルをとりました。
日本では馴染みがありませんが、こちらではDIYが身近なためなのか、自宅を個人で改装してその一部をホテルとして活用する。というスタイルがあります。日本に比べると、どこも広い家なので、子供が巣立った後の夫婦暮らしには部屋がかなりあまっている。という事情もあると思います。でも、今回のこのホテルは家中がとても良く手入れがされており、とっても快適でした。
自分たちが泊まった部屋以外にどんな部屋があるのか見せてもらうと、どの部屋にもコンセプトがつけられており、例えば私たちが泊まった部屋なら「伝統(家族の古い写真、アンティークな小物などで部屋が飾られています。)」、その他にも、「山への眺望」「ひまわり」「カウボーイ」など、どの部屋も異なるテイストで飾られていたのも面白かったです。
また、朝食もみんなでダイニングを取り囲み、それぞれどんな旅の途中でここにいるのかなど、たくさん話をしながらゆっくりとした朝食を楽しむことができました。これまでのよくある様な野菜なしで、ベーグル、マフィン、シリアルなどのビュッフェスタイルに比べると、ジョイスさんが作る手作りのアメリカン朝食は遥かに健康的でおいしかったです。お手頃な価格でここまでのホスピタリティーを感じることができるのなら、今後もこのスタイルにお世話になる様にしてきたいものです。
セントルイスのゲートウェイアーチが西部への入り口だった、というのは正解でした。The Gateway Archを後にして、ひたすら西へ。気がつくと何もない地平線だけが続いていました。Kanzas 突入です。
カンザスを越え、コロラドに入ってからですが、バッファローのお肉を扱う工場にいきました。傷だらけで、いかにも固そうな皮膚やその肩から背中にかけての盛り上がりは相当な迫力です。
ひたすら夕日に向かってまぶしいドライブがつづきました。。
50年前の人たちの情熱の固まり、The Gateway Archに脱帽しました。
ここはアメリカなの?!と思わせる完璧なDetail
めちゃくちゃ格好いいです。50年も前に一体どうやって作ったのだろうと想像が膨らみました。中を見学すると答えを教えてくれますが、それも50年前にこんなこと企てたのか〜、と設計者であるEero Saarinenを始め関係者の人々の情熱が伝わってきました。DVDも買いました。
西部への入り口、セントルイスSt.Louis
St Louisの町も魅力的な町でした。ダウンタウンから少し離れた住宅地近くのホテルに宿泊しましたが、徒歩圏内で楽しめる範囲で大きな公園、いくつものBar, Restaurant, shopがありその周囲はいかにも歴史を感じる住宅地が続いていました。東海岸の都市を見て思ったことは、歴史があるために、町並みが豊かで、そこまで道幅が広すぎないので、徒歩で楽しめる町になっていることです。
そして、この町が西部への入り口だった、そしてGateway Archが出来た。という現在の自分の地理感覚との違いが意外で面白いです。
長年のあこがれの「Falling Water 落水荘」(F.L.Wrightの最高傑作のひとつ)についに行ってきました!
はるばる、ある一つの建物のためにある場所に到達すると、人も、本も、食べ物、ファッションもこちらに来てくれることがあるけど、名建築は向こうからは決してやってきてくれないもんだと改めて感じます。だから、私たちには旅が必要で、そこで感動するんだな、としみじみ。
日常の住宅にはない、ドラマチックな演出
まず到着して眺めてみると、家がまるで浮いている様です。外から見ただけでもなんだかすごい空間が待ち受けている気がします。
リビングの一部から、川へ下る階段が伸びています。施主であったカウフマンは夏場はよく川で泳いだそうですが、川と建物をつなぐアクセスが象徴的にデザインされてる様は、日本の国宝「飛雲閣」を思わせました。外観で訪れる人を驚かせ、玄関は地味に、入ってすぐのリビングも低い天井に押さえて、テラスで再び迫力を出す。空間にとてもリズムがあります。
メインエントランスよりも、川へ下る階段、キャノピーへのアクセス階段の方が随分と象徴的にデザインされています。
細部までライトの手に寄ってデザイン
家具、照明、ここでも全てライトのデザインで統一されています。いったい、ライトのお施主さん達は部屋の模様替えを一度でもしたことがあるのでしょうか?全てが完璧な場所に配置され、その場所のためだけに作られて居る様にフィットしています。
自然への尊敬を感じさせ、奇抜ながらも自然にとけ込む空間
ライトはいつも自然をどう取り込むか、ということにとても力を注いでいます。それはモチーフとして表現されたり、直接的に使用素材として表現されたりしています。ここでは、それに加えて、周囲の豊かな自然環境をできるだけ取り入れ、滝の音、水、木々、がこんなにも癖のある建物のはずなのに、素晴らしく馴染んでいたのが驚きです。
素晴らしい四季折々の顔もあるはずなので、またいつかちがう季節に訪ねたいものです。