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Act indipendently.

本日の現場は午前中にコンクリート壁の型枠工事の完了、そして午後からコンクリート打設を行い、夜はお施主さんであるロレイン一家に夕飯をごちそうになるという予定で始まりました。

At the front of form work.

上の写真からも分かる様に、既に室内側の型枠は終わっていたので、残りの外側型枠は昼には終わると思っていたものの、なぜが手間取り結局コンクリート打設はようやく午後5時から少しだけとなってしまいました。

痛手となる遅れではありませんが、どうしてこんなに予定が押してしまうのか、大きな原因は人手は20人近くいるものの、中心となって働く人が5人ほどに絞られてしまい、ほとんどの学生がやや手もちぶさたにしていることだと思います。自分で仕事を見つけてどんどん主体的に動く様になってもらうためには、、、、。なんだか建設現場というより、教育現場です。そしてそんな中、私は先生というより、用務員として働いています。

The pink wall reflects sun set.

Rollein prepared the donner for us again. Today’s menu was “Navajo BBQ”.

Last work day at Sandy’s house with Bill&Athena.

私たち2人のOff week 最終日、お手伝をさせてもらっていたSandyさんの現場も外壁左官作業が全て終了し、みんなで笑顔の最終日を迎えました。

I love this crews so much! (photo by Bill Steen)

今回の外壁左官作業は基本的には、土壁の押さえ仕上げ(土、砂、わら)でシンプルなものです。それは、外壁に面してぐるりと2.5mの庇のあるポーチが広がっているので、変な物を混ぜて防水処置する必要がないのです。ただ、南側一部、庇が短い場所があったので、そこだけ、消石灰を混ぜて強い素材にしました。[配合(体積比)3 clay、1lime 、2 sand、2 straw]

写真はその石灰入りの壁の前でとりました。みんな達成感でいい笑顔です!

We used leftover material for garden shed.

材料が少し余ったので、庭の日よけ部分の床に使うことにしました。本来であれば床にはもっと厚く塗ったり、2層仕上げにしたり、壁に使う場合よりもわらを少なくするそうですが、今回はあまり材料を無理矢理使って行ったので、少しいつもと勝手がことなります。薄い仕上げでも出来るだけ丈夫になる様に、少し糊を入れて施行しました。でも、急遽考えたにしては、予想以上にいい使い道できれいに仕上がりました。

 

First presentation for Ellen from the students.

今日はいよいよアイディアをお施主さんであるエリンさんに初めて披露します。16人の学生のアイディアを3案にまとめて、それぞれの案の模型を作りエリンさんの意見を伺います。

Meeitng at the inside of Hogan.

プレゼン会場となったのはいつもは儀式等で使われるナバホ族伝統の木と土で出来た小屋「ホーガン」です。朝日の方角に向けられた入口(玄関はどの家も必ず「西」と決まっています。)から入り室内では時計周りに移動するのがホーガンでのきまりです。

Students are explaining 3 idea for Ellen (client) .

Family meeting  started about the new house.

学生の3案はどれも過酷な外部の自然環境のなかでどう快適に住まうか、ということを中心に据えていました。ここでは砂漠の中にポツン、ポツンと家が点在し、時折発生する砂嵐は日本人の想像を遥かに超える迫力なのです。

ただ、夏は涼しく快適に、冬は暖かく、自力建設が出来る規模とシンプルさ、などなどを求めていくと、結局伝統的な平面構成、南側に大きなテラスを持つアメリカ西部でよく見られるバンガロー小屋の様なアイディアにまとまっていってしまう様です。

その結果、スタッフとして見ていてわくわくする様なアイディアが見当たらなかったのが残念ですが、それは今後のアイディアを掘り下げていく中で見えてくることに期待です。奇を衒ったアイディアが見たいわけではなく、学生ならではの工夫を感じたいと思っているので、良く目を凝らして発見していきたいと考えています。

学生たちのプレゼンを受けて、Ellenさんは大感激の様でした。もうすっかり引っ越し気分で新居にてあれやこれやと想像を膨らましている様です。その姿が学生たちの励みになり、一ヶ月後の最終案へとチームがまとまるといいなと考えています。

How to organize a workshop with students ?

この週末だけ2度目となるブラフ訪問を行っている学生に左官ワークショップを行いました。

petit plaster workshop with students

デザイン中の彼らは大学ではもちろん、BLUFFでも過去のプロジェクトを訪ねたり、ミーティングをしたりで実際に手を動かす作業がありません。そこで気分転換と親睦をかねて泥遊びを行いました。ワークショップを行うには実は用意も片付けも自分でやるより倍の時間が掛かってしまうのですが、ワークショップを行うと学生との距離が縮まったり、どの学生がどんな性格なのかを把握するにはとても有効な手段です。

これまでいくつかのワークショップを行ってその中で得た教訓と、先日参加したアリゾナの左官ワークショップを参考にして、こんなプログラムでやってみました。

作業内容(敷地内にあるボロボロのストローベール小屋を修復)

1、ストローベールについて (10分)

構造:耐震壁の場合、木造構造にinfillする場合を写真を使って説明

利点:断熱性、自然の素材、誰でも参加することの出来る施行性

2、素材と道具について(10分)

土、わら、鏝について。鏝は木鏝と金属鏝の違い。金属鏝の種類の説明。

3、実践(2チーム制)(1時間)

チーム1:2人一組になって手による壁の塗り付けと木鏝で表面をならす作業。

チーム2:一人一つ鏝と鏝板を持って、道具の使い方の練習。残り時間でふるい作業と、材料をこねる作業。

4、片付け(15分)

反省点:実践編では参加者に手本を見せて、目指す作業を明快にして作業をしてもらうべきでした。参加者まちまちで一つの壁を仕上げていくので、どうしても虫喰い状態になってしまい、その後の手直し作業が大変な他、目指すべき目標を明快にした方が参加者にも勉強になると思いました。

Fun job site with Bill & Athena

今週はプロジェクトのオフweekで本来なら家のあるParkCityに戻る所でしたが、この小さな町”BLUFF”に再びBill& Athenaが仕事でくるというので、2人と仕事ができるという奇跡的なチャンスを逃す訳には行かず、BLUFFに滞在し続けることにしました。

preparation for exterior finish

現場は昨年から時折お邪魔させて頂いていたBob&Sandyさんのお宅。ユタ州で1,000sfftの規模を超える構造壁としてのストローベールとしては第一号の住宅だそうです。ストローベールを積み終わるころから見てきましたが、ついに今回の外壁の左官作業を終えると引っ越し準備の目処がついてくることになりそうです。

ちなみに、この住宅の左官作業には施主であるBonさん、Sandyさんは常に参加しています。一緒に材料を準備して壁に塗って、、、自分の家がどんな素材でどういう人たちの手で出来上がっていっているのか、それを把握しながら進めていける現場ってどんなに幸せで楽しいだろうと思いました。もちろんお施主さん自ら作業に参加することで住宅に対する愛着もひときわなので、大切に使われる家も幸せに違いありません。こういう現場はなんだかいい雰囲気が漂っています。

 

Bluff Festival

日本も秋祭りの時期になってきたこの頃、ブラフでもお祭りがありました。ここでのメインは「ロデオ」です!

Cowboys!

このロディオ大会は今回が初めての見学となりましたが、規模が手軽なこともあり、相当間近でそれぞれの馬や牛を見ることが出来、相当な臨場感を持って楽しむことが出来ました。また日本とは違い、娯楽が乏しいこの場所ではこういったお祭りは貴重な娯楽となるようで、みんな遠くから集まり、深夜まで踊りと音楽が鳴り響いており、その輪にはまだベビーカーの幼児の姿も見られました。家族総出で今晩は特別な日となっているのです。

Cowboy,Cowgirlの出立ちは皆さんとても格好が良く、目付きにも力がこもっていて、姿は置は違えど、いにしえの誇り高いナバホ族の面影が感じられたことも大きな気付きでした。