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Japanese Plaster at Canelo, Arizona “Part 3”

実践練習もあります。まずは基本の鏝と鏝板の使い方から。ほとんどの参加者が普段から左官を生業としているものの、鏝の形も違えば、塗る方法も日本の方法とは異なります。ただ、ここでは日本流をみんなで練習です。(実は外はハリケーンの影響で大雨嵐!小林さんは嵐に負けぬ大声を張り上げてみんなに説明して下さいました。)

How to use Hawk & Trowel.

小林さんの実践中はみんなビデオを構えます。拝見しているときはアイロン掛けの様にキレイにスイスイと鏝が動いているのですが、いざ自分でやるとやはり難しい!でも壁に向かって作業に集中するのはなんとも気持ちの良いものです。

Great example by Kobayashi-san.

 

Let’s practice !

Practice !

 

 

Japanese Plaster at Canelo, Arizona “Part 2”

ワークショップでは左官職人である小林さんが、惜しみなく彼の技、知識を私達に伝えてくれます。そして同時に”美意識”についての考え方も伝えてくれました。もちろんこの美意識はそれぞれの国の文化で大きく変わってくるもの。例えば、ここアリゾナではメキシコ的な造形、ネイティブアメリカンの造形が良く映え、曲線が多様されます。ただ、日本の左官技術は日本の深くて潔い美意識が根底にあり、やはり日本人以外には理解しがたいものです。日本人の私達ですら、その厳しいまでの美意識についていくことはなかなか難しいものです。ただ、やはり本当に大事にしていきたいたい意識です。

Japanese traditional base with bamboo. 竹舞 Komai

11時のおやつの時間が来ました。スイカがそのおやつですが、なんと「スイカ+塩」ではなく。「スイカ+ライム+唐辛子」がメキシコスタイルなのです!驚きでしたがこれがまた良く合って美味!

Watermelon short break with lime and “RED PEPER” !

今回の関係者の中には日本の鏝をアメリカで販売している方々も居て、大小、形も様々な鏝が机いっぱいに広がりました。小林さんの鏝さばきや日本の職人にとっての道具の大切さを実感して、みんな日本の鏝に興味深々です。こんなにたくさんの日本の鏝をたくさんの日本人以外が囲んでいる光景はなかなか面白いものでした。

“Tool is myself” It’s important policy of Japanese artisan. It’s same for these Western !

そして、午後は「大津磨き」と呼ばれる土を主成分とした磨き仕上げの技法を教わりました。こちらでは、「磨くからにはピカピカに」という美意識ですが、やはりこのしっとりとした鈍い磨きが奥ゆかしい美しさを良く表していて、日本らしさを感じさせます。

Demonstration of ” Ootsu Polish” by Kobayashi-oyakata.

 

Japanese Plaster at Canelo, Arizona “Part 1”

Bluff から車を10時間ほど飛ばしてアリゾナ、メキシコ国境付近へ。今日から4日ほどここで左官の講習に参加します。今回は日本から有名な左官職人の一人である小林隆男さんが日本から講師として来て下さっているのです。

小林さんから少しでも左官を勉強したいと、全米はもちろん、カナダ、ニュージーランドからもバラエティーに富んだ左官屋さんが20名強集まりました。

会場となったこの場所は私達の仲間うちではかなりの有名人のBill&Athenaさんのお宅で、数ヘクタールに及ぶ敷地に桃源郷の様に彼ら自身で作り上げた世界が広がる場所です。

 

Bill & Athena’s House

Comfortable Terrace for everyone.

Many kind of cactus. So beautiful !

 

 

Bulgarian Dinner

ブルガリアに行っていた叔母から教わったレシピに早速挑戦。

①ズッキーニまたは茄子を素揚げまたは塩・胡椒したうえ小麦粉をまぶして油で揚げる。

②ヨーグルト(100g以上)を水をきって準備する。そこへニンニクを少々擂って入れます。ディルを生でも乾燥葉でもいいですからたっぷりヨーグルトに混ぜる。(ヨーグルトドレッシングです。)

③揚げたズッキーニの上にヨーグルトをたっぷりかけて、頂きます!

その他のブルガリアレシピ

http://www.yogurtson.com/Japanese/cts_bulgarian/index_cuisine.html

BLUFFの小さな町にはプレーンヨーグトが売っておらず、ブルーベリー味のヨーグルトで作ってしまったので、見ためが少し悪いですが、揚げたての茄子に冷たいヨーグルトドレッシングが良く合わさって美味しかったです。

Bulgarian Menu & Handmade Bread

A first meeting with a new client.

次回のクライアントは現在ナバホ居留地外に住む73歳の女性となりました。彼女はこの土地で生まれたものの、若い頃にこの地を離れればならず、その後兵隊である旦那さんとともにアメリカ各地を点々とした後、未亡人となり、いつかまた兄弟達と生まれた地でもう一度住みたいと願っていたのです。そして、そんな中、私達と出会ったのです。

学生と対面をした彼女は長いこと叶わなかった自分の夢が現実になりつつある事を感じ、思わず涙しながら、自分の思いを学生に語ってくれました。

surveying the site

On the site there is a summer shade barn that build by woods.

How beautiful and cool !

First Bluff Trip of next students

秋のプロジェクト(施工)が始まったばかりですが、同時に来春のプロジェクト(デザイン)も準備開始です。休む間も無く今度はユタ大学の学生へのオリエンテーションを行いました。まずはスケッチブックを片手に過去のプロジェクトを見て回ります。

Former projects tour. About Straw-Bale House.

Sketch Time !

Sketch with 20 lines in 1min, 10 lines in 30 sec, 2 lines in 5 sec!

どのプロジェクトも私は何度も訪ねていますが、訪ねる度に見る視点が少しずつ変わってきます。今回は「施主がどれぐらい大事にこの家を使ってくれているのか」「どこがどの程度傷んできているのか」、そんな所が気になる様になってきました。やはり素人による設計施工のため、細部の納まりが美しくなかったり、デザイン的には良くても使いづらいと言われてしまう部分がどうしてもあるのです。できるだけ、未然にそういった結果を防げる様なアドバイスが出来る様になりたいと考えています。