Language

Farewell BBQ night for Andrew.

この2年間半、私達にとって最も親しい付き合いだった同僚のAndrewが地元アリゾナで新たな就職先を得て私達の元を去ることになりました。彼はこの2年間、DesignBuildBLUFFの中心的な存在で(年下ですが)頼れるリーダーでした。DesignBuildBLUFFの卒業生でもある彼は学生時代から今まで、建築業界=DesignBuild だったので、30代の次のステップとして現実社会の「一般的な」建築業界を知りたくなり転職となったのです。

確かに誰の目からみても「建築法規もない砂漠で素人がボランティアで家を建てる」このDesignBuildBLUFFの状況は一般的な建築状況ではありません。また、一カ所に長居し続けるのも個人の成長を考えるとあまり良くないと私は考えています。今回のAndrewとの別れは寂しいものですが、お互いまた会うときまでにしっかり成長しておこう、と思うと楽しみな別れでもあります。

ちなみにアメリカ人にとっての送別は日本人にとってのそれとは少し違い、意外にドライです。今までにも様々な送別をおこなってきましたが、毎回「じゃっ!」という軽い感じで結構重い別れが表現されるので悲しむ隙を用意してくれません。でもこれもいいかな。

 

Happy Birthday, Hank and thank you, Andrew!!!

Preparing YAKITORI BBQ as the farewell night for Andrew.

Good luck for all our future.

How to put together my experience?

先月日本で見聞きしたものをまとめ、同僚に勉強会と称してプレゼンテーションを行いました。

内容は、お茶摘みという行事について、京都について(葵まつり、坪庭、数寄屋、真行草の考え方)、福岡について、福岡で行ったDesignBuildのプレゼンテーションについてです。人に伝えるために写真をまとめ、見聞きしたことを頭で整理できたのはとても有益でした。

また、日本人同士では一般的なものでも、アメリカ人には初めて知るものも多く、その反応に話甲斐もありました。例えば、「坪庭」の話では、玄関先にフェンスを設けずオープンなスタイルが一般的な庭である彼らに、坪庭という内に入ったプライベートで小さな庭を設けるのは驚きで、通風の仕組みや、町屋の平面構成、町の構成を話すととても興味深くに聞いてもらえます。

自分の勉強や成長を人を巻き込んでやってしまうという、はた迷惑な方法ですが私には向いている様なので、しばらくはこの方法を利用して勉強をおこなって行きたいと思っています。

 

 

starbucks by kengo kuma

先日、福岡を訪れた際に、観光に行ってきました。訪れたのは、太宰府天満宮。天満宮への参道で、梅ヶ枝餅を食べながら歩いていると、すごいスターバックスが現れました。そうです、世界的建築家 隈研吾 による店舗デザインです。

Starbucks by kengo kuma

大勢が写真を撮っていて、店頭で休んでいる人は、とても恥ずかしそうでした。

店舗内は、スターバックスが好きな人、建築が好きな人で、大賑わい。

店内

 

木組みだけで、こんな空間を作る事ができるなんて、本当にすごいです。

OSB のテーブル

テーブルや、ディスプレイ用の棚には、OSBが使われていてますが、薄く見えるように、手間が掛かっていました。細かいところにも、気を使っていて、とても勉強になりました。

 

 

Mud plastering with kids

ParkCityDaySchool の中学生と一緒に、手による土壁ワークショップを行いました。

httpv://www.youtube.com/watch?v=oqgVtZU8VQQ

最初は泥に手を入れることを躊躇するものの、、やっぱり、学生たち、最後には、こんな感じになりました。万国共通、泥遊びは夢中になれます。

元気があります。

 

Starting event of “DesignBuildFUKUOKA”.

友人の呼びかけのもと福岡で ”DesignBuildFUKUOKA“(DBF)の決起イベントを行いました。

昨年末に来米してくれた友人が私達がユタ州で行っている教育プログラム”DesignBuildBLUFF“を気に入ってくれ、日本に帰国後に急展開で日本版(アジア版)発足へと動いていったのです!今回のイベントの目的はDBFの決起と、DBF第一期プロジェクト(すでに定員となり、プロジェクトは動き始めました。)のための参加者募集であり、そのためのワークショップとトークイベントを行いました。

DesignBuildFUKUOKA

イベントの第一部であるワークショプは「割り箸でタワーをつくろう」というもの。制限時間内に高い構造物を作れたチームが勝ちというルールのなか、話し合いをしながらつくるチーム、とりあえず手を動かし始めるチーム、様々なチーム活動が見られました。ただ、「構造美」を追求してみたいものの、結局は「細く長く」が勝つ?!となり、どのチームにも背骨となる一本柱が現れました。最終的にはその一本柱をいかに垂直に支持する基礎を作れるかという勝負になり、予想以上に盛り上がりと熱中した時間を楽しむことができました。

The winner team. Did you check the left side thin tower?

This team designed a trigonal pyramid as a foundation.

It's staff team's tower. It's fragile but beautiful, isn't it?

そしてイベント第2段として私達2人による”DesignBuildBLUFF”についてのトークイベントと、DBFの決起会、1st プログラムの説明会が行われました。20代前半の学生を中心に総40名ほどに集まっていただき、DBFへの興味を募らせて頂きました!

Our presentation of DesignBuildBLUFF.

Atsushi was talking about DBB culture with the funny image.

イベントは無事終了し、その後1stプログラムとなる幼稚園の「絵本館」プロジェクトが福岡で順調に進行し始めました。しかし今後、大学や企業を巻き込みながらDBFを発展させていったり、寄付文化の希薄な日本で寄付を主体とした運営方法には困難も伴うと思います。

ただ、私達の予想以上に多くの人々の関心を集め、面白い人材が集まっているのも確かです。独創的な教育の場、働く場としての可能性を感じずにはいられません!皆様、是非応援してください。

Kyoto Trip to have a good eye.

名古屋を後に京都へ向かいました。新緑の京都は涼しさも残りいい季節です。

友人宅へお世話にながら、少しだけですが京都の日常を垣間みることができました。その中で気づいたことはまずは京都の「人付き合い」について。

古い町並みの大都市京都は道幅の狭い中、車通しがすれ違う必要があり、道を譲り譲られながらの運転になります。その都度、どちらの運転主もまるでちょっと知り合いかの様に軽く挨拶をかわしていきます。他にも向かい近所さんからの夕食のおかずの差し入れ、近所の方による玄関先の花の手入れなど。そういえば、私の実家でも同じ光景があったなあ、と思い出しましたが、京都ではそんな光景がまだまだ日常に繰り広げられていました。路地の幅から来る近所との距離間がそうさせるのか、いいスケールのある街だと気づきました。

Go to Kyoto in early summer.

"Aoi Matsuri" it's one of the three main annual festivals held in Kyoto.

また、数寄屋建築を扱う友人の仕事を見学しながら京都の伝統技術の世界も覗くことが出来ました。例えば50年保証する建具の話、日々動かすものを「50年」という単位で引き渡せる技。遠い将来その建具を扱うことになる次世代への職人へのメッセージが託される仕事の話を聞き、しばらく忘れていた大事なものを思いだした気がしました。他にも丸太からその木材が座敷にあがるまでの木との付き合い方、変えない伝統と新たな試みでできる現場、どれも深い話でした。

普段私達が行うアメリカの砂漠での現場を思い浮かべて、当然技術レベルは雲泥の差ですが、たとえ素人仕事であってもその仕事のどこかに誇りを持つことが出来れば、より仕事が楽しくてしょうがないものにすることができるかな、と感じました。

いい経験をしたあとで京都の仕上げに詩仙堂を訪れました。友人らのお陰で今までより見えるものが広がった様に思います。目が肥えた京都の旅でした。

The entrance of Shisen-do Temple.

The clean approach to Shisen-do. We can feel tense atmosphere.

One of details of roof.

From entrance we can see through the bright green garden.From garden.