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古い友人が遊びにきてくれました。

カナダに住む古い友人がParkCityを訪ねにきてくれました。Utahといえばやはり雄大なランドスケープということで、塩の大地での朝日を始め、様々な大自然と存分に遊びました。

改めて友人の感想を聞く度に、自分では何が当たり前になってきたのかを気付き、身近にある自分の町の魅力を見つけることが出来ました。周りのアメリカ人の知人達がUtahを大好きであったり、日々の暮らしにのどこに楽しみを見つけているのか、少し分かった気分になり、また日本人と北米人についての意見交換ができ、充実した数日でした。

sunrise at SaltFlat!

激流の中の露天風呂

敷地調査

それぞれの学生が希望の現場を選び、敷地調査が開始されました。私が手伝ったのは水車とプラムの木が特徴のローレインさんの敷地です。

こちらの現場はアクセス路面の状況が悪いので、現場建設予定です。ただ既存住宅が数棟あったり、敷地内に物が散乱していたり、まっさらな敷地に新たにデザインできるもう一方の現場と比べてこの現場は混沌としているためか、希望学生は6名と少ないです。

ただローレインさんがすでに敷地に住んでいるので、現在の住環境を調べることが出来たのはいい経験となりました。伝統的なホーガン住宅でありませんが、ナバホ族の現役住宅にお邪魔したのは学生も私も初めてです。一般的にナバホの人々は敷地に制限がないためなのか、ゴミを処理するシステムがないからなのか、壊れてしまったものでも、何でも敷地の中に溜め込む傾向があります。ローレインさんの家も同様で家の中も外も物で溢れていました。また周囲のランドスケープは素晴らしいものの、風の被害をさけて開口部が極端に少なく、昼室は昼間でも真っ暗です。ローレインさんの希望は次々と出てきますが、常に吹き荒れる風による砂埃、昼間の強い日差しを考慮しながら快適な住宅をデザインするのは難しそうです。

私としてはプレハブではなく、せっかく現場建設が出来るのですから、既存住宅らと絡み合うデザインを希望したいです。

 

ローレインさんの敷地に建つ水汲みの風車。私設で建設したのにも関わらず、他のナバホ族の人々が水を無断採取にきたり、行政に公設扱いのナンバーを登録されてしまったりと色々問題の風車でしたが、砂漠の中で涼しい水しぶきをあげてくれていました。

実測調査をする学生

1st field trip of UCD

今秋から作業を開始するコロラド大学の学生達がBluffへやってきました。今回の学生は女子4人を含む16人で、初のBluffにまだ緊張の面持ちです。Welcome campfireを楽しんで一夜明け、今日は過去の作品見学と今回の敷地見学ツアーをしました。過去のプロジェクト見学では、特徴を持つ過去の学生の全仕事に刺激を受けた様で、自分たちも数ヶ月後には自らの手で住宅を建設できるんだ、という実感が湧いているように見えました。

敷地見学を終えた夜には再び火を囲んでみんなで話しましたが、それぞれの学生がDesignbuildBLUFFで何を学びたいのか、自分の学びたいことを実現するためには2つある現場のどちらを選ぶのがいいのか、議論が白熱しました。

今回は1戸は現場建設、1戸はキャンパス内プレハブ、とする予定です。夏の間のそれぞれのデザイン案が楽しみです。

 

この現場にはすでにハロルドさんが作った基礎があります。ハロルドさんの思いを聞くコロラドの学生達。

周囲のランドスケープを説明してくれる奥さんのヘレナさん

ローレインさんの家の前で敷地の説明を聞く学生達

この敷地は常に風が吹き付けています。風よけにもなり、強い日差しの木陰も作るプラムの一種であるこの木は敷地のシンボルでもあります。

強い日差しをよけてみんないつの間にか陰へ陰へ。ローレインさんだけが日差しの中で新しい家への夢を語ってくれました。

ローレインさんの敷地を丘の上から眺めます。丘の上には恐竜の足跡が残っていました。

BIKE SWAP!

イベントは夜だけではありません。春が来たParkCityでは屋外でも盛んにイベントが行われます。本日は中古バイクを探しにBIKE SWAPに行ってきました。お店の中古品、個人的に売買される自転車まで、かなりの量が集まっていました。格安でいい自転車をみつけたので、楽しみが増えました。

近所のスポーツ用品店にて。

中古であっても本格的なバイク達が並んでいます。

値段も数千円から数十万まで。違いがよくわかりません。

 

 

TEDx SaltLakeCity

今週末は TED-x というデザインイベントに参加しました。デザインや教育、科学、それぞれの分野で活躍するSaltlakeの代表者が公開収録として活動をプレゼンするというものです。

アメリカに来てから毎週のように何かと公聴会のようなイベントに出会っています。各イベントごとに趣向をしっかりもっていて、プレゼンターも話しなれている感があります。静かに見学する展覧会とは違い、ライブ感のあるイベントはアメリカ人の得意とする表現の場の様です。活動内容、イベントそのもの、参加するたびに刺激を受けます。

TED X SaltLakeCity リハーサル

本番。BLUFFの大地と学生たちが次々を映し出されます。

収録後、世界を舞台に活躍するプレゼンター達との交流の機会。

Antelope Canyon

学生が次々とBLUFFを去り、日常へと戻っていきました。静かになったBLUFFでは片付け作業、反省会が行われ、私達もBLUFFを後にしました。ただ、今回はPark Cityに戻る前に「Antelope Canyon」に立ち寄りました。

アリゾナとユタ州の境にあるここは同じくナバホ族の地で、この渓谷は雨水が大地に吸い込まれる前にその表面を鉄砲水として流れて大地を削って出来た美しい渓谷です。天気次第ですが見学できるので、独特の景観を堪能しました。

大地に出来たこの隙間から渓谷に下っていきます。

内部は深く、狭く、不思議な世界です。

頭上から太陽光が差し込み、陰影によって美しさを際立たせます。

鉄砲水によって出来た不思議なうねり。硬い岩肌に柔らかいうねり模様。

正午近くに見学したので、地上からは光がきれいに差し込んできました。