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残り3週間。

今回のプロジェクトは残り3週間となりました。当初はこの時期にクレーン等重機を借りてのプレハブ大移動となるはずでしたが、予算やもろもろの都合で引き続き、キャンパス内での完成度を高めて行きます。

さすがに学生たちも焦りが見え始め、作業は毎日夕飯そっちのけで行われるようになりました。

 

スチール棚を分解して、外壁の仕上げに利用しています。本来の棚のドットがいいアクセントになっています。

別のチームでは古いパレットを外壁に利用しています。

Final Presentation of U of U students

昨年ともにBluffで作業を行った学生達の卒業設計講評会がありました。アメリカの学生たちがどうプレゼンをするのか、またDesignbuildBLUFFに参加したことで何かその後の一年に変化があったのかを知りたくて講評会を聞きに行ってきました。

今年の卒表設計は敷地対象がある程度決められており、Los Angels ,Las Vegas,New Yorkなどの中からそれぞれの学生が敷地を選び設計を行ったようです。私が見学したのは Las Vegas を敷地とした7人の学生達のプレゼンです。Las Vegasという特徴のある都市を「芸術」「住宅」「ビジネス」「ネオン」「コミュニティ」「学校」「食」という切り口でそれぞれが設計を行っていました。どこまで先生らの指導がされているのかは知りませんが、各作品の提案には面白いものがあり予想以上の出来だと感じました。

基本的には日本の学生の卒業設計とスタイルは似ています。ただ大きく違うのは日本の学生は卒業設計後には春からの社会人としての新生活に向かうのに対して、こちらではほぼすべての学生はここから就職活動です。卒業から1年間はインターンシップ期間としてみんな興味のあるところに顔を出しながらゆっくり構えるそうです。どちらがいいのかは分かりませんが2年間しかない短い大学院生活を就職活動に縛られないというのはいいかもしれません。

プレゼンを向かえる学生は緊張のあまり声が震えていたり、発表を終えた学生達は力尽きており、模型が各所に散在しており、数年前の自分達を思い出し懐かしい気持ちと、設計への思いが湧き上がってきた一日となりました。

 

 

 

Erin の発表風景。今日見学した中では唯一の手書き図面の作品でした。水彩で彩られた綺麗な作品でした。

Krista のコンセプト模型。建築を女性の体で表現するとはなかなかです。

kristaの発表。作品の出来がよく、前評判がいいのか聴衆が多く集まってきました。

3D模型で表現している学生もいました。お金がかかっているそうですが、綺麗です。

教室の隅にはこんなに大きな模型も。昨日発表した学生のものですが、何を表現しているのだろう・・・?

学生たちのスタジオにはみんなの格闘の痕跡が。なつかしい!

MLS観戦。アメリカのプロサッカーリーグ初観戦。

人生初となるプロサッカーの試合の観戦にいきました。REAL SALT LAKE vs COLORADO RAPIDS の試合で、この晩はREALのホームであるSalt Lake で行われました。結果は後半ロスタイム中に得点が入りREALの勝利となる最高の結果で終わり、嵐の中観戦した15,000を越える観衆は興奮した楽しい夜を過ごすことが出来ました。

アメリカでのメジャースポーツとなると「アメフト」「野球」「バスケ」になるので、サッカーはそれらを追う格好で、スタジアムを新設するなど「これから盛り上げるぞ」といった雰囲気でしたが、やはりentertainmentのアメリカだけあってファンが楽しい時間を過ごせる工夫が随所に見られました。

また敵陣ながらCOLORADO RAPIDS には唯一の日本人選手である木村選手が活躍しており、彼の激しくプレーする姿にも元気をもらいました。

MLS(major league soccoer)in America Real Salt Lake VS Colorado Rapids

現地での基礎づくり

2週間後にプレハブの箱が設置される現地の準備も進んでいます。本日は2つある現場のうちのひとつ「WEST WATER」と呼ばれる現場にいきました。

最終的には鉄骨柱でプレハブの箱を支え、斜面地の高低差が最も大きいところで7feet程持ち上げます。例年は平屋家屋を作っているDesignbuildBLUFFとしてはこの2階建程の高さは異例です。そのためにもしっかりとした基礎が必要になりますが、現場では手作業にも関わらず立派な基礎が出来上がりかけていました。

 

1ヶ月ぶりに訪ねたWEST WATERの現場 中央には大壁、その左右に現在作っているプレハブの箱が合体されます。

ブロックにセメントを流し込むケイティアン

セメント、砂利、砂をネコで混ぜていきます。みんなセメントまみれになりながらの手作業です。

work hard!

各グループ、続々と作業を形にし始めました。一日ごとに「家」としての姿が明確になっていきます。

高窓がズラリと並ぶある南面。晴天の中同じポーズで作業するトーニャとジェン

現場に設置する鉄骨柱をつくるブラッドとジェフ

内装材となる合板をポリッシャーするトーツ。

断熱材を設置し、仕上げの合板をはめていきます。

re-makeされて設置されたkitchen。

学生達がデザインと格闘しはじめました。

学生達の作業は残り1ヶ月ほど。構造に関する作業はほぼ終了し、この2週間で内装、外装を出来るとこまで進める予定です。その後、クレーンを利用してこの4つの家をそれぞれ現場に運ぶ作業を行う予定です。

現場に運ぶまで残り10日ほど、学生達は毎日デザインと格闘しています。夕暮れ、作業が終わった後に一人デザインを考える学生も出てきました。色々試しながら最善の案を練っていけるのはDesignbuildBLUFFのいいところです。

敷地に4つの家がひしめきあっています。

搬入の際に利用される大量の古いパレットを再利用して外壁をデザインしようと、悩むチャド。