natural rammed earth 03, to the top
版築作業4日目、ついに型枠が一番高い部分に届きました。3mを超すこの壁はすごい迫力です。この版築壁はセメントを使わず、土と石灰だけで構成され、部分的に開口部もあるので、内部に鉄筋や鉄プレートを埋め込み、それらを構造上の支えにする様にしています。果たして、型枠を取るとどんな壁が出来上がるのか。
版築作業4日目、ついに型枠が一番高い部分に届きました。3mを超すこの壁はすごい迫力です。この版築壁はセメントを使わず、土と石灰だけで構成され、部分的に開口部もあるので、内部に鉄筋や鉄プレートを埋め込み、それらを構造上の支えにする様にしています。果たして、型枠を取るとどんな壁が出来上がるのか。
版築作業その2 最初のトライでは、土を激しく突き固めるなかで型枠が強度不十分で湾曲してしまったので、強度を増した型枠で再チャレンジです。2x12を主に使って作った型枠ではこの型枠が足場にもなるのでとても使い勝手がいいものになりました。
■屋根作業
アメリカでの定番のTJIと呼ばれる梁を乗せ、その端部をブロックして屋根を形作っていきます。今回は建築雑誌でよく見る様な庇のないシュッとした納まりです。部分的に飾り壁をせり出すことで小さな庇が出来る部分もありますが、やはり雨の少ない国の学生のデザインだなと感じます。
先日、アメリカの2x4工法と日本の在来工法の違いを学生に簡単に説明しました。地震に加えて雨の多い日本ならではの技術、施行手順に驚いている様子がありましたが、伝えた側の私も改めて土地の条件から来るデザインというものに興味を持ちました。
内装の一部に版築壁を設置することになりました。今までにもいくつか版築は行ってきましたが、セメントを入れずに土と石灰だけの版築を行うのはこれが初めてです。
一日分の作業をしてみたところ、激しい圧力に耐えかね型枠が数㎝たわんでしまい、そのために壁が湾曲して、ヒビが入る部分まででてきてしまいました。もったいないですが、一日分の作業を白紙に戻してやり直すことにしました。版築で重要なのはまず、型枠ということを思いしらされました。
久々に現場にいって来ました。今回のsession goalは”部屋内を完全にドライの状態にすること”です。壁、屋根の構造、窓、ドアの設置、電気配線と配管の設置をこの3週間で予定しています。
こちらは壁チーム。出来上がったコンクリートの床に材料を寝かせて壁を組み立てます。外を上側に、内を下側にしてレイアウトすることで、2x材の反りを均一方向にそろえることができ、板材の設置も同時にできます。
板材は馬張りの用に横向きにして、半分ずつずらしながら設置しました。様々な板張りのスタイルが有りますが、この張り方の方が一枚の板材を支える角材の面積が大きいので、強度の点から私たちはこの張り方を薦めています。
そして屋根チーム。16″ごとにTJI材を設置します。軽量化された材なので断面がI型になっており、その隙間を埋めるためにOSBの板材を使います。全てがしっかり規格化された材料なので調整しなくてもピシッとはまる所はさすがは合理化大好きアメリカの製品です。